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英語を話せないのは「ライティング不足」が原因かも?

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英語を話せるようになりたいのに伸び悩んでいる人に足りないのは、もしかしたら「ライティング」かもしれません。「書けないことは話せない!」を提唱する神林サリー先生に、スピーキング力アップに効果的なライティング学習法を聞きました。

神林 サリーさん

神林 サリー( かんばやし さりー)

Sally’s English Lesson主催、英会話講師、英語学習本作家。大学の専門は英米文学。アメリカ留学後、モデルをしながら通訳・翻訳学校でプロの英語を習得。バックパッカー、オーストラリアでの就労経験、大手英会話学校の講師、外資系企業勤務の経験を生かして、企業研修、オンラインセミナーやレッスンを提供。著書に『朝から晩までイケメン英会話フレーズ』『英語で手帳にちょこっと日記を書こう』『たったひとことでモテる英語の伝え方』など多数。NIKKEI STYLEで「書いて話せる!サリー先生の英語術」を連載。

英会話レッスン「だけ」では3カ月で伸び悩む

英会話レッスンを受けにくる生徒さんは基本的に、楽しく会話しながら英語を話せるようになりたいと考えていて、「勉強」はできればしたくないと思っています。気持ちはわかりますから、あるとき、一切課題を出さない英会話コースを作りました。すると、2、3カ月は話せるフレーズが増えて会話がスムーズになっていくのですが、そこで伸び悩んでしまう。レッスンのときだけ英語を話すのでは、調子を戻すのにレッスンの半分ぐらいを使ってしまうし、単語を並べるとか、覚えたフレーズを口に出すというフェーズから、自分で文章を組み立てるフェーズに進むのは難しいのです。

書けないことは話せない。その理由は?

それから、効果的な課題をいろいろと試行錯誤した結果、たどり着いたのが「毎日英語で日記を書くこと」です。話せるようになりたい人にライティングの課題を出すのは意外かもしれませんが、実はいいことずくめ!

英語日記は・・・

  1. 相手がいなくてもできる
  2. 毎日続けられる
  3. 文法力を付けられる
  4. 英会話の話題づくりになる

 

スピーキングとライティングはどちらもアウトプットなので共通点は多く、スピーキングはライティングのスピードを上げた「瞬間英作文」とも言えますから、書けないことは話せないし、逆に、書けることは話せるわけです。

短くシンプルにその日の出来事を英語日記に

英語日記は「自分サイズ」がキーワード。特別なことを書く必要はありません。ビジネスパーソンであれば「お客さんにプレゼンをした」とか「営業で得意先に行った」といったことでいいのです。仕事のことを書けば、ビジネス英語表現も広がります。たくさん書こうとすると負担になるので「3行」を目安にします。

それでも難しいときは、日本語でメモを書いておき、時間があるときに英訳します。そのとき、日本語で難しい表現を使っていたら、まずはシンプルな日本語に書き換えます。長過ぎる文章であれば、2、3文に分けます。それから英訳するのです。このような作業を繰り返すことを通じて英作文力が付き、自分の言いたいことを英語で話す力も伸びていきます

注意!ライティング「だけ」で話せるようにはならない

もちろん、ライティングだけをやって、スピーキング力が伸びていくということはありません。書いたものを音読するとか、書いたテーマでだれかと英語で話してみるということが必要です。1、2週間に1回ぐらいでもいいので、実際に英語を話す場所をつくれたら理想的ですね。海外旅行も効果的です。

また、半年に1回ぐらいのペースで、実力の伸びをチェックしたりモチベーションを保ったりするために、スピーキングテストやライティングテストを受験するのもおすすめです。

大人が英語を話せるようになるにはライティングを取り入れるのが近道。次のコーナーでは、ライティング力を伸ばす強い味方となってくれる「VERSANT Writing Test」に迫ります。

VERSANT Writing Test、今注目のライティングテストを大解剖!

「スピーキングと違って、ライティングは時間をかけられるから安心」という人がいます。本当でしょうか?すぐに返信しなければならないメール、その場で会話が進むチャット・・・ビジネスの現場では悠長に考えている時間はないはずです。

今回は、文章力や語彙力のみでなく、書くスピードや丁寧さなどまでを判定し「英語を適切に書く力」を測る、VERSANT Writing Testに迫ります。

VERSANT Writing Testの3つのポイント

POINT 1

英語ライティングにおける文章力、語彙力はもちろん、スピード、丁寧さまで総合的に測定できる

  • 手書きではなくパソコンに英文を入力する形式なので実践的
  • タイピングのスピードや正確さをジャッジ
  • 文章が明確で論理的な構成かどうか、相手との関係に適切な丁寧さかどうかなども採点対象

 

POINT 2

英語ライティング力を伸ばすために次に何をすべきかが明確になる

  • スコアレポートでは、文法、語彙、文章構成、言葉遣いと文体、読解力の5つのスキル別にスコア判定
  • 5つのスキルごとに、さらに力を伸ばすために必要なトレーニング方法が具体的に示される

 

POINT 3

パソコンがあればどこからでも受験可能。受験から結果確認まで約40分で終わる

  • パソコンから、好きな時間・場所で受験可能
  • 受験時間は約35分、数分以内にスコアレポートを確認できる

「英語を適切に書く力」が試される出題

パソコン画面の指示に従って英文をタイプして解答するテストです。文章や語彙、丁寧さなどを含めた、英語を適切に書く力を測定します。

テスト内容

強みと弱点があぶり出されるスコアレポート

受験後数分で自動採点され、スコアレポートをウェブサイトで確認できます。総合スコアに加え、5つのスキル(文法、語彙、文章構成、言葉遣いと文体、読解力)ごとに採点されるため、次にやるべき学習が見えてきます。

スコアレポート

①総合的なライティング力を示すスコア。20点〜80点で採点されます。
②5つのスキル別スコアがグラフ化されるので強みと弱みがひと目でわかります。
③タイピングスピードがWPM(Words Per Minute)、タイピングの正確さがパーセンテージで示されます。
5つのスキル別に、受験者の強みと弱みの分析とともに、Tips to improve(上達のためのアドバイス)が示されます。「ブログを読み、初めて出合った単語を調べましょう」「ニュースや雑誌の記事を読み趣旨や重要な部分をまとめましょう」など、かなり具体的ですぐに実行できる内容です。

スコアを見れば「世界で通用するか」がわかる!

VERSANTの総合スコアは世界的な英語習熟度指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)およびGSE(Global Scale of English)と相関があり、自分の英語力をグローバルな視点で把握できます。また、スコアごとに「英語でできること」が詳細に定義されているので、自分が目指すべきスコアがわかります。ライティングテストの日本人受験生平均は46点です。一方、英語が公用語のインドの平均点は53点、フィリピンでは56点です。

▼CEFRとVERSANTスコア対照表 ※VERSANT Writing Test 

CEFRとVERSANTスコア対照表

受験方法

  • お申し込み 公式ウェブサイトからお申し込み
  • 受験料 VERSANT® English Writing Test: 4,400円(税込)
  • 受験方法 パソコンから受験。ウェブブラウザで受験する方法と、ソフトウェアをダウンロードして受験する方法がある。具体的な手順は公式ウェブサイトで確認のこと。
  • 公式ウェブサイト https://www.versant.jp

versant

サリー先生からアドバイス!テストを活用したライティングアップ術

VERSANT Writing TestのPART AからEまでの対策をしながら、ライティング力を伸ばしスピーキング力も底上げするトレーニング方法を、サリー先生がアドバイスします。

「速打ちタイピング」→ PART A:タイピング(1問)

VERSANT Writing Testでは英文タイピング力が必須なので、タイピングの速さと正確さを高める練習をしましょう。練習用のアプリを活用してもいいですし、ビジネス英語素材をタイピングしてもいいでしょう。

「ビジネス系の英文読み上げタイピング」→ PART B:空欄補助(20問)

単語や熟語を「知っている」から「使える」に変えていく必要があります。ビジネス英語のテキストなどを活用し、単語や熟語の意味を考えつつ、英文を読み上げながらタイピングしてください。意味の塊として単語を覚えましょう。

「ディクテーション+タイピング」→ PART C:ディクテーション(16問)

英文の音声素材を使い、一文聞いたら音声を止めて聞いた通りにタイピング、という練習を繰り返します。ディクテーションは難しいので、いきなりレベルの高い音声素材を選ぶと心が折れてしまうかも。中学レベルから始め、少しずつレベルを上げることをおすすめします。

「リプロダクション+タイピング」→ PART D:文章再構成(4問)

英語の物語や簡単な小説などを2、3行読み、要約してタイピングします。普段からアウトプットを習慣にし、「自分の言葉」で表現することに慣れましょう。基礎文法の復習も必要です。

「Eメール写経」→ PART E:Eメール記述(1問)

ビジネスメール、カジュアルなメールなどの文面を、そのまま「写経」のようにタイピングして、まずはEメールの「型」を習得。型が身についたら、返信メールを書く練習に進みましょう。

EJ編集部員が挑戦!VERSANT Writing Test初受験レポート

EJ編集部員が挑戦!

VERSANT Speaking Testは受けたことがありますが、VERSANT Writing Testは初挑戦。まず「VERSANT Writing Test、今注目のライティングテストを大解剖!」と「サリー先生からアドバイス!テストを活用したライティングアップ術」を読んで概要をつかみ、あえて準備はせずに挑みました。

まず、PART A(タイピング)。表示された文章の1/3ぐらいまで打ったところでタイムアウト。「えー!」と声をあげながらPART B(空欄補助)へ突入。短い文章ですが一度読んでも頭に入らず、2、3回読み直し、「これでいいのかな?」と不安な気持ちで単語を入力。

PART C(ディクテーション)は、ほかのPARTよりは落ち着いて解答できた気がしますが、冒頭が聞き取れずに部分的なディクテーションになってしまうものもありました。

PART D(文章再構成)では、同じ単語を何度も使ってしまったり、説明がまわりくどくなってしまったり、文体にバリエーションがなく幼稚になってしまったり。「いい文章が書けていない!」と思いつつも時間に追われ、指をもつれさせつつなんとかタイピングしました。

そして最後のPART E(Eメール記述)。英文ビジネスメールを書く機会がほとんどないのでフォーマットがわからず、我流の文章構成に・・・。PART Dと同様、「スマートなメールが書けないなぁ」と悔しい気持ちになりました。

終了後、「テスト結果を見る」の画面にログインすると、すぐにスコアシートが表示されました。このスピード感はさすがです。目標スコアには到達せずちょっとがっかりでしたが気を取り直し・・・5つのスキルのなかでは「読解」がいちばん高く、「構成」がいちばん低い結果になりました。

PART DとEに解答しながら「幼稚な文章になってしまう」ともやもやしていたので、「レベルアップに向けたアドバイス」に、

in addition(さらに)」「nevertheless(しかしながら)」「on the other hand(一方で)」「although(・・・でありながらも)」「alternatively(代わりに)」などの語を使って、文章の展開がわかりやすくなるように書く練習をしましょう。

とあり、非常に納得でした。

VERSANT Writing Testの解答に必要な力はVERSANT Speaking Testで求められる力に似ていると感じる部分も多く、ライティング力を伸ばせばスピーキング力も伸びるということを実感する機会にもなりました。アウトプット力は「書く・話す」の両方から攻略して、バランスよく伸ばしていきたいと感じました。

 

 

VERSANT Writing Test をあなたも受けてみませんか。

公式サイトはこちらから。

 

取材・文/株式会社REGIOIN

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

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