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少し気にするだけで論理的に話せるようになる「英語のロジック」って?【EJ特派員】

少し気にするだけで論理的に話せるようになる「英語のロジック」って?【EJ特派員】

アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や自らの英語力を生かした取材など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今回はEJ特派員のKAZUさんが、EJ7月号を読んで気付いたロジカルに話すコツや学んだことをご紹介します。

こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。

英語学習は興味のある映画やドラマ、記事、インタビューなどを活用して進めていくと、英文法や語彙を理解しながら幅広い知識が増えたり、聞き取れる内容が増えたりしてうれしいですよね。

しかし、いざ話す場面になると「覚えたはずの単語が出てこない」「何を話していいかわからない」「一言二言でしか返答できない」「相手に失礼な言い方になっていないか気なる」など、悩みが多数出てきます。

英語を「話す」「書く」というアウトプットの機会を増やすことは大事ですが、その根本にある疑問をクリアにしていかないと、野球で言えばただ打席に立って闇雲にバットを振り続けることになってしまうと、ボクは思います。現状を把握して「どこをどう改善したら英語力が向上するか」という道筋が見えれば、学習のモチベーションアップやポイントを押さえた効率的な学習につながるのではないでしょうか。

EJ7月号では、ボクのように英語のアウトプットに大きな課題を抱えている人にピッタリな「アウトプットの最強トレーニング」というテーマが特集されています。今回は実際に特集記事を読んで練習問題にトライしてみて感じたこと、学んだことをお伝えしようと思います。

butの正しい使い方って?

皆さんはbutの正しい使い方をご存じでしたか?ボクは単に「逆接の接続詞」としてそれ以上のことを考えずに使っていましたが、なんとそのつもりで多用してしまうと聞き手の混乱を招いてしまうそうです!

butの役割は、特集記事によると「本当に言いたい内容を際立たせる役割」だそうです。話の中で本当に伝えたいことではないところにbutを使ってしまうと、聞き手に本当に主張したいことが伝わらなくなってしまいます。

例えば、

Do you enjoy your job?(仕事は楽しいですか?)

と聞かれて、以下のように答えたとします。

I am having a great time working at this company, but I often have to work overtime and my salary is not as great as I would like it to be. But I am enjoying my work very much. It gives me a real sense of fulfillment when I find my clients get satisfied with what I have done.

この会社で働いて素晴らしい時間を過ごしています。でも、しょっちゅう残業しなくちゃならないですし、給料は思ったほどよくないんですよね。でも、仕事はとても楽しいです。顧客が満足しているのがわかると、本当に充実感を得られるんですよ。

but(=でも)を2回使っていますね。ここでbutの役割をもう一度振り返ってみましょう。butは「ここからが本当に言いたいことですよ」ということを示す旗印表現です。

このボクの受け答えだと、正反対の内容の直前にbutを使っているので、言いたいことが「残業が多くて給料が割に合ってないから楽しんでいない」のか、それとも後半部分の「充実感を得て楽しんでいる」のか、話し手が一番伝えたい大事なポイントがわかりにくくなってしまいます。

このような場合、特集記事では最初のbutをcertainly(確かに)などで代用するといいと書かれています。つまり、「確かに、残業は多いし給料は思ったほどではないけど、仕事は楽しんでいます」という流れになり、butは一度しか使っていないので「本当に言いたいこと」がはっきりと浮かび上がるんですね。

書くときには意識して使っていますが、話すときは無意識に日本語のロジックに合わせてbutを多用しているような気がするので、言いたいポイントではないところの「でも、しかし」ではbutを使わないようにしようと思います!

英語のロジックを意識して、場面に応じて使い分ける

日本語には日本文化と密接に関わったコミュニケーションロジックがあるのと同様に、英語には英語のコミュニケーションロジックがあります。

英語ではまず「結論・主張」を言ってから、その「理由・詳細説明・具体例」を続けるといったロジックがあります。PREP(Point-Reason-Example-Pointの頭文字)と呼ばれるものです。このことについても、本特集では細かく説明されています。

では、人に何かをお願いする、例えば「今日、残業をお願いしたいんだけど・・・」と伝える場合は、まず相手にどのように声を掛けますか?

ボクは過去に一度だけ、職場でこのことを伝えなければならないことがあったのですが、なんとなく「ダイレクトに言うのは失礼だよな」と思いつつも、ほぼストレートに言ってしまった記憶があります。

I would like you to work overtime.(君に残業してもらいたいんだけど)

英語だからといって言いたいポイントをストレートに伝えるかというとそうではなく、「悪いんだけど・・・(例:I hate to have to ask you this...)」と断りを入れてからbutを使って「残業をしてくれないか」と頼み、その後にその理由をきちんと伝えるという流れがいいようです。

ボクは経験がないのですが、相手にリポートの改善点を伝えたり問題の指摘をしたりフィードバックをしたりするときも、言いたいポイントから会話を切り出すのではなく、相手のできている部分やよい点をまずはコメントしてからマイナス点を指摘する「英語のロジック」を使います。

内容や場面に応じてロジックを使い分けることが重要ということが、特集記事を通じて体感できました。

TED Talkで英語のロジックを学習してみた!

特集で紹介されている「アウトプット力を鍛えるおすすめ教材」の中に、起業家のデレク・シヴァースさんの「目標は人に言わずにおこう」というTED Talkがあったので、英語のロジックを意識しながら視聴してみました。

大きな目標を友人に伝えるなどして口に出して言うと、それが実現したかのように心が錯覚してしまうという話です。

個人目標は言わない方がいい→なぜなら話してしまうと実現の可能性が下がるから→それは心理学的実験で証明されている→従って目標を話したくなっても無言で。

という流れで、とてもロジカルなプレゼンテーションになっています。今までこのようなスピーチをリスニングするときは「内容を聞き取れているかどうか」という点しか意識しておらず、ロジックはあまり意識していませんでした。スクリプトをチェックするときは使いたい表現などを探すことが中心でした。しかし話の組み立て方の参考に、今後は話の展開にも注目して聞いていこうと思いました!

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KAZU

KAZU約9カ月のイギリス語学留学を経て2007年4月から英語を使う仕事に就き現在に至る。仕事の幅を広げるため試行錯誤しながら英語学習中。やりたいことが多過ぎるのが悩みであるが、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心している。
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