今さら聞けない海外ボランティアの基本

ボランティア活動は最近日本でも、特に災害の後などにテレビなどでよく耳にします。何かあった時に、困っている人をお手伝いするというボランティアが日本では一般的です。しかし海外では、ボランティアで何かをすることは日常生活で当たり前だったりします。そんな本場のボランティア活動に参加してみませんか?同じ思いで参加しているさまざまな国の人と交流できることも海外ボランティアの大きな魅力です。

海外ボランティアってなに?

「海外ボランティア」とは海外で行うボランティア活動のことですが、内容は主催団体によって大きく異なります。 

・海外ボランティアプログラム事業をメインに活動するNPO団体

・国際協力活動を行うフィールドで体験プログラムを作るNGO団体

・旅行会社 ・JICAの青年海外協力

・他にも学校主催、学生団体主催

などさまざまな選択肢があります。

費用や活動国、活動内容がそれぞれ違うので自分の興味によって選ぶことができます。費用面では、NPO・NGOのプログラムは旅行会社と比べ安いものが多いですが、その分宿泊場所など生活面が現地の生活に近く簡易なものが多いこともあります。

自分の興味関心のある分野や掲げた課題を実際に体験し、課題解決への方法を考えます。国によって、環境問題や貧困問題など、ボランティア支援する内容はさまざま。プログラムによっては、世界中から集まるボランティア仲間と活動や寝食をともにするので、語学力がついたり異文化体験ができたりと、とても魅力的な留学スタイルです。

海外ボランティアでは、観光や現地ツアーとは異なるので、普段は行けないような地に赴くこともあります。過去に行ったことのある国でも、観光目的とは違い、全く異なったその国の側面を知ることができます。

最近では大学生が海外ボランティアに参加することが多くなっています。大手旅行会社なども海外でボランティア活動やインターンシップをする商品を多く扱うようになり、それらを仲介するNPOも増加しています。また、大学が海外ボランティア参加者へ奨学金を出していたり、単位となったりすることもありますので、自分の大学にどんな制度があるか調べてみるといいでしょう。

日本にいると海外の事情はテレビのニュースなどで知るのみで、それらを実感することはほぼありませんよね。スラム街の貧困問題、宗教間の対立などの日々さまざまなニュースが取り上げられていますが、なかなか実感がわきません。しかし、実際に海外現地を訪れそこでボランティア活動をすることにより、これまで見えてこなかった実情や、実感がわくとともに、国際理解への深い理解が高まるのではないでしょうか。

海外ボランティアのメリットは?

  1. 多様な文化体験をしながら、新しい人間関係を構築できる

海外ボランティアに参加する人は日本全国、または日本以外の国からやって来ます。そんな中で、それぞれの国の人や言葉から、違う価値観をお互いに共有できること、その人たちと一緒に活動を行い、短い間でも寝食をともにすることで生涯の友達が世界中にできます。また、異国の地で活躍する日本人スタッフたちと交流することができます。

  1. さまざまな面で成長ができ、新しい視野・視座の獲得

国が違えば、考え方や物の見方がまるで違うものです。その価値観の違いに疑問を持つこと、受け入れることで、自分の中での常識が変わり、視野を広げられる体験ができるでしょう。あるいは、苦しい状況の中でも凛として生きている人々を見て、勇気が出るということもあるでしょう。ボランティアが終わった頃にはきっと、少し新しい自分で帰国し、世の中の見え方も違うものになっています。 

  1. 現地の支援活動に貢献できる

海外ボランティアでは多くのツアーやキャンプで参加費を払います。その参加費の一部が募金となり、現地の活動を支える大切な資金になります。また、ボランティアが現地に訪れるだけでも、大きな意味があり、困難な状況におかれている人々や現地のNGOたちの心の支えにもなります。募金という間接的な支援ではできない直接的な支援貢献が可能となります。

どんな国でどんなことができるの? 参加条件など

ボランティアというと、発展途上国での活動が多いと考えがちですが必ずしもそうとではありません。例えばアメリカやシンガポール、イギリスなどの先進国でも下記のように多くのボランティア活動に参加できます。 

アメリカ

海外ではボランティア活動が一般的に根付いているのでたくさんのボランティア活動があります。どのような仕事があるのでしょうか?

◾教会でのボランティア

貧困層の救済として教会で食事の配給や古着などの仕分けや配給をします。その他、教会が提供するものやイベントのお手伝いをします。

◾チャイルドケア

幼稚園や託児所、またはサマーキャンプなどで子どものお世話をします。

食事やおやつの補助、お昼寝の見守り、運動など子どもたちの日常生活をサポートします。

子ども好きや教育に興味のある方にはぴったりです。

◾日本語教師

日本語学校で日本語を教えるボランティアです。

日本語を学びたい生徒と、英語を学ぶボランティアで語学力アップ間違いなし!

アメリカのボランティアに参加するのに必要なビザは、滞在期間が90日以内の場合はESTA。また、長期(90日を超えて滞在)の場合はJ1ビザが必要です。

アメリカのビザ情報

シンガポール

シンガポールでは気軽に参加できるボランティアが数多くあります。学校での単位にもなるため、学生の主体のボランティアも多く、活気があります。身近のものが多いので、観光や留学の合間に参加するのもいいですね。

◾️Food Bank

消費期限の迫っている食品など、企業が大量に廃棄する予定のものを寄付してもらい、高齢者や貧困層に配布するボランティア活動。 倉庫での仕分けやリスト作りなどの作業もあります。

◾チャイルドケア

子どもたちの遊び相手やクリスマス会などイベント運営を手伝います。折り紙で遊んだり、飾り付けを作ったり、誰でもできるボランティアです。

◾介護施設

高齢者や身体の不自由な方たちの生活の補助をします。話を聞いたり、食事や入浴の手伝いが主な仕事です。

◾バザー

品物の仕分けや販売の手伝いをします。

シンガポールでは30日以内の滞在はビザの申請が不要です。30日を超える場合、最大89日まで移民局にて申請ができます。

シンガポールのビザ情報

イタリア

ボランティアは困っている人々や社会に対して無償で力を貸すことなので、あらゆることがボランティアと言えるでしょう。イタリアで体験できるボランティア活動は、

・身体の不自由な方の介助

・老人のお世話

・子どもたちのお世話

・農作業

・難民支援

・街の清掃

などです。介助やお世話は施設スタッフのアシスタントなどをしながら、食事などの日常生活の手伝いを行っていきます。農作業や清掃などはどこの国でも人手不足であり、日本でも多く行われているものです。また、難民支援は国が抱える社会問題としても関心が高く、日本ではできない貴重な体験となるでしょう。

イタリアでは3ヶ月(90日)を超える滞在から就学ビザが必要になります。プログラムによって取得するビザの種類が異なるので確認しておきましょう。

・観光ビザ:3ヶ月(~90日)までの滞在

・就学ビザ:3ヶ月(91日~)以降の滞在

イタリアのビザ情報

このように内容は国によってさまざまです。他にも例えば博物館や図書館など文化財の清掃作業、地域を盛り上げるイベントを手伝う活動、環境保全に関するもの、現地の農場を手伝うファームステイ、スポーツや社会教育、障害学習の活発化に向けたワークショップのボランティアなど多岐にわたる分野で国境を超えた活動が行われています。活動時間は通常1日6~7時間、週5日程度で働きます。

参加する年齢などの決まりはプログラムによって異なりますが、基本的には10代〜シニア(50歳以上)まで条件付きで参加が可能です。しかし、20〜30歳以下と記載されるものもあれば、専門的な知識を必要とする経験豊富なボランティアを募集する場合は、満40歳から満69歳のような年齢制限を設けた募集もありますので、しっかりと確認しましょう。

プログラムによっては、学生が長期休みを利用して海外に滞在している間の週末だけ、もしくは2~3週間の短期ボランティアに参加、なんてこともできます。

さらに、長期休みの取りにくい社会人でも、週末の空いた時間に参加する超短期のボランティアもあります。このようなプログラムは、日本と近いカンボジア、台湾、モンゴル、ベトナム、香港などの国で開催されることが多いので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

また、応募の際には語学力の審査、健康診断の受診(ワクチンの接種)が必要となるので、渡航までにしっかりと体調の管理と現地での生活に困らないように、語学力の向上に向けた勉強が必要です。

留学前に これだけは!健康診断&予防接種

海外ボランティアにかかる費用はどのくらい?

費用も国によって大きな差があり、メキシコやエクアドルのボランティア活動の場合は、1ヶ月の活動体験が日本円で約15万~(+旅行券)。オーストラリアのでは日本円にして1週間で約12万~(+旅行券)など、国やしたい活動プログラムによって差があります。

海外ボランティアをするために心がけること

異国の地でボランティア活動に参加することはとても貴重な体験です。何を心がけていくべきでしょう。海外へのボランティアには日本各地から、または世界中から同じ志をもった人たちが集まります。そこで一番大事なことは協力しあうことです。お互いの文化を尊重しあうことで活動がしやすくなることを頭にいれておくことでしょう。 

さまざまな人たちの考えや価値観を理解し、共有しあい、良いと思ったものを自分の中に取り入れることで、よりよいボランティア活動ができるでしょう。活動で得られる経験だけでなくスタッフ同士の交流も、かけがえのない貴重な時間の一部となります。

将来国際協力の分野で活動してみたい人、世界に目を向け価値観を変えたい人はぜひ、海外ボランティアへ参加してみてはいかがでしょうか。

あの国で留学 編集部

執筆&編集:あの国で留学 編集部 

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