ENGLISH JOURNAL連載「News Spotlight」対訳

News Spotlight

『ENGLISH JOURNAL』の連載「News Spotlight」のニュース対訳を紹介します。

2021年5月号

News 1 ミャンマーで軍事クーデターに抗議する大規模デモ

リポーター:先週のクーデターを非難し、選挙で選ばれた指導者アウンサンスーチー氏の解放を要求するため、ミャンマー全土で日曜日(2月7日)、何万人もの人々が2日目の集結をしました。この抗議活動はこの10年で最大規模のものです。

ミャンマー最大の都市ヤンゴンの通りは、スーチー氏の国民民主連盟のカラーである赤いシャツや旗、風船を身に着けた群衆にあふれました。多くの人が、クーデターへの抗議の印となった三本指のサインを示しました。

デモ参加者(ナレーターの声):私たちには意見の相違を示す権利があります――私たちは独裁政権に反対です、不平等や抑圧を回避するべきです――民主主義に従うべきです。恐怖を取り除く必要があります。私がこの革命に参加しているのは、私たちが力を合わせれば、軍による独裁は失敗に終わると信じているからです。

リポーター:ヤンゴンの北220マイルほどに位置する首都ネピドーにある暫定政権はコメントを出していません。南東の町ミャワディでは、武装警察が大群衆を解散させようとする中、銃声も聞こえました。それによる死傷者が出ているかどうかは、今のところ判明していません。

暫定政府は日曜の午後、民衆の怒りをさらに刺激した一日にわたるインターネットの遮断を終了しました。

ミャンマーの国連特使報告者によると、月曜日のクーデターから逮捕者は160人を超えているとのことです。軍部による権力の掌握は、この東南アジアの国の問題続きの民主主義への移行を妨げ、国際的な非難を浴びています。

News 2 東京五輪組織委員会の森喜朗会長が辞任表明

リポーター:東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の会長、森喜朗氏は、国内外で激しい抗議を呼んだ彼の性差別的発言を理由に辞任しました。金曜日(2月12日)の会見で森氏は改めて謝罪し、職を退きました。

森喜朗氏(ナレーターの声):大事なのは7月にオリンピックが開催されることで、オリンピック開催に当たり私がその準備の妨げとなるのであれば、これは許されることではありません。

リポーター:この日本の元総理大臣は今月初め、議長を務めた会合で、女性は話し過ぎると発言し論争を巻き起こしました。森氏は当初、辞任要求を拒み、その時点で謝罪しましたが、2度目となる性差別的発言後、(辞任への)圧力の厳しさが増しました。

現段階では森氏の後任は明らかになっていません。森氏はオリンピック選手村村長の川淵三郎氏に後任の要請をしましたが、現地メディアによると村長はこれを辞退したとのことです。川淵氏が後任となることには世論からの批判もあります、川淵氏もまた84歳という高齢男性だからです。ロイターが持つ情報によると、関係者の多くは森氏の後任に女性を望んでいるとのことです。地元メディアはまた、五輪担当相の橋本聖子氏が後任として検討されていると伝えています。

森氏の辞任は、延期となっていた夏季オリンピックが始まるわずか数カ月前の出来事でした。

2021年4月号

News 1 ドナルド・トランプ氏が事実上の敗北宣言

ドナルド・トランプ:全国民の皆さん、この国の大統領を務めたことは、生涯の栄誉でした。

リポーター:2度目の弾劾が差し迫る中、アメリカ大統領ドナルド・トランプは木曜日、新政権が1月20日に就任することを公の場で認めました――正式な敗北宣言ともいえる内容でした。

トランプ:緊迫した選挙を終え、感情は高ぶっていますが、今は怒りを鎮め、落ち着きを取り戻さなければなりません。

リポーター:アメリカ連邦議会が次期大統領ジョー・バイデンの勝利を認めたことを受け、多くの彼の支持者たちが議事堂に侵入した翌日、大統領はこの発言をしました。

Twitterアカウントが12時間凍結された後の木曜日に投稿されたTwitter動画で、トランプは水曜日の襲撃を非難し、政権の速やかな移行に注力すると述べました。

トランプ:議事堂に侵入したデモ参加者は、アメリカ民主主義の根幹を冒涜(ぼうとく)したのです。

リポーター:この発言は、証拠がないにもかかわらず、選挙が不正で盗まれたものであると数カ月にわたり虚偽に訴え続けた大統領にとって、真逆の内容でした。また、木曜日の動画でトランプは、法廷で選挙への異議申し立てを続けていることへの正当性を訴え続けました。

トランプ:私が目指す唯一のことは、投票の妥当性を確かにすることです。そうすることで私は、アメリカ民主主義を守るために闘っていたのです。

リポーター:しかし、水曜日の暴動を受け、民主党の複数の指導者および一部の共和党議員が今、トランプの罷免を求める動きに加わっています。共和党系有力紙『The Wall Street Journal』は木曜日の夜、トランプに辞職を求める社説を掲載しました。

News 2 テスラCEO、イーロン・マスク氏が世界一の富豪に

そこをどけ、ジェフ・ベゾス。ある試算によるとイーロン・マスクは今、世界一の金持ちです。

「ブルームバーグニュース」によると昨年、テスラ株価がさらに記録的高値を更新し8倍に跳ね上がるなど急騰したため、マスクは木曜日にその頂点に立ったとのことです。記事によると、これによりマスクの純資産は1890億ドル近くにまで押し上げられ、15億ドルの差でベゾスをしのぎました。

マスクは3年前、電気自動車メーカーから追い出される直前にまでなりましたが、輝かしい復活を遂げました。2018年、49歳の彼は奇抜な行動や物議を醸すツイートが原因で、投資家や米国証券取引委員会と揉め、会長職を退きました。しかしそれ以来、彼は行動を改め、テスラを彼が言うところの「生産地獄」から救い出し、同社を世界で最も価値のある自動車メーカーへと引き上げ、利益を出し、誰もが求めるS&P500種指数のベンチマークの座を得ました。

この自動車メーカーの株式20%を保有するマスクは、株価が急上昇する中、権利確定後の見込み利益として420億ドルを得ています。また、次々と会社を立ち上げる起業家にとって、テスラがすべてではありません。彼は、スペースXの宇宙旅行、ボーリング・カンパニーの電気自動車用高速トンネル、ニューラリンクという会社のコンピューターと脳をつなぐ未来的な技術にも手を付けています。しかし当面、彼の名声と富の大部分は拡大成功を続けるテスラからによるもので、彼の資産はますます大きくなっています。