英語を話すのは「英語圏の人」だけではありません。「ノン・ネイティブ」の多種多様な英語を、世界を旅するように楽しみましょう!
今回のスピーカー
Dina Raketaさん
30代/ジャーナリスト
アメリカ滞在歴 5年
聞き取りの難易度(1:易→5:難) 3
音声を聞いてみよう!
※音声には、インタビュアーの声も含まれています。
※発言されるべき部分で抜けている箇所を( ) で、言い間違えている部分で本来の正しい表現を[ ] で、英文中に補足しています。
Q. 仕事について教えてください。
(1)Russia ロシア ★ユーラシア大陸北部にある、連邦制国家。首都はモスクワ。 (2)master’s degree 修士号 (3) circumstance 状況、事情 (4)New York ニューヨーク ★アメリカ、ニューヨーク州の大都市で、経済や文化など多くの面で世界の中心的存在。
Q. 仕事と育児の両立についてはいかがですか?
Sometimes, we go to concerts together. Like, I mean , not like rock concerts, but there is are] lots of museum(s), like (5)Brooklyn Museum. They do have, uh, that, uh, (6) [Target First Saturdays, and events where the, everybody’s (7)hanging out together ? old people, family people, some (8) weird people ? and everybody’s together. And I love it, about New York, so . . .
私たちは一緒にコンサートに行くことがあります。その、ロックコンサートではありませんが、美術館がたくさんあるので、ブルックリン美術館とか。そこはターゲット・ファーストサタデーズというイベントがあって、みんなでそこに出掛けるんです。お年寄りも家族連れもちょっと変わった人たちも、みんな一緒に。私はニューヨークのそういうところが大好きです。
(5)Brooklyn Museum ブルックリン美術館 ★ニューヨーク市ブルックリンにあり、エジプト美術・浮世絵など幅広いコレクションで知られる。 (6) Target First Saturdays ターゲット・ファーストサタデーズ ★ブルックリン美術館が毎月第一土曜日の午後5時から開催しているイベント。入場料無料で誰でも参加できるため人気がある。(「ターゲット」はスポンサー企業名)。 (7) hang out よく行く、ぶらぶらして過ごす (8) weird 風変わりな、変わった
Q. 将来について教えてください。
It’s gonna be a problem for me because of my English and because (of) my Russian accent, but at least I could be behind the camera. I know how to (9)shoot, I know how to do video (10)editing. So , for now I’m, kind of , waiting for some documents.
問題は私の英語でしょう、ロシア語のなまりがあるので。でもカメラの後ろにいれば大丈夫かと思います。私は撮り方も動画の編集の仕方も知っています。ですから今は必要な書類を待っているところです。
(9)shoot 撮影をする、写真を撮る (10)editing (文書・フィルムなどの)編集
解説:流暢ではあるが、ロシア語なまりの英語
流暢に話していますが、リズムやイントネーションに母語であるロシア語の 影響 が色濃く見られます。音を一つずつ発音するような話し方で、TVやmovedの長母音が短くなったりしています。また、goの二重母音が長母音になったり、have、 master’sの-a-部分の母音があいまい母音気味に発音されるなど、母音の長さや音質の変化も多く見られます。これらの特徴が、リズムも含めた英語らしさに 影響 しているようです。子音も、circumstances、always、sometimesなどで語尾が無声化して/s/になるなど、聞き取りの際には注意が必要ですね。
龍谷大学教授。イギリス、リーズ大学大学院修士課程修了。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了、博士(言語文化学)。専門は音声学、言語学、英語教育。著書に 『英語で歌おう! スタンダード・ジャズ』 『「世界の英語」リスニング』 (いずれもアルク)がある。
本記事は『ENGLISH JOURNAL』2018年5月号に掲載された記事を再編集したものです。