South Korea 韓国【世界の英語】

韓国【世界の英語】

英語を話すのは「英語圏の人」だけではありません。「ノン・ネイティブ」の多種多様な英語を、世界を旅するように楽しみましょう!

今回のスピーカー

Kwag Dong-Ho 郭東昊(カク・ドンホ)さん

40代/牧師

アメリカ滞在歴 13年

聞き取りの難易度(1:易→5:難) 3

音声を聞いてみよう!

※音声には、インタビュアーの声も含まれています。

※発言されるべき部分で抜けている箇所を( ) で、言い間違えている部分で本来の正しい表現を[ ] で、英文中に補足しています。

Q. 出身地について教えてください。

South Korea. Um, I used to live at, at[in], uh, the (1)Pusan. The last, uh, times, so when I come to, uh, America, so I lived at[in], uh, (2)Seoul. Ha-ha, yeah. You know the, uh, you already know that, uh, Japanese[Japan] is very close to — yeah, just, uh, two hours.

Yeah, Pusan, also the Seoul is too mech—too much[are too many], the Japanese tourists is, come around. When they come to Seoul, so they visit the, some, the (3)market.

Uh, yeah, all around the world, the people knows[know] the (4)bulgogi.

韓国です。ええ、私はずっとプサンに住んでいました。最後、アメリカに来る前には、ソウルにいました。ハハハ、ええ、すでにご存じのとおり、日本はとても近くて―ええ、たったの2 時間です。

プサン、それにソウルにも、すごく大勢の日本人観光客が 来ます。日本の人たちはソウルに来ると、市場に行ったりします。

そうですね、世界中で知られているのはプルコギです。

語注

(1)Pusan プサン(釜山) ★ソウルに次ぐ、韓国第2の都市。 (2)Seoul ソウル ★韓国の首都。 (3)market 市場 ★韓国には各地に市場があり、地元の人だけでなく海外からの観光客が多く買い物に訪れる。南大門市場(食材からアクセサリーまで何でもそろう)、東大門市場(ファッション中心)が有名。 (4)bulgogi プルコギ ★甘いたれで下味を付けた韓国の肉料理。

Q. 仕事について教えてください。

Yeah, I’m a (5)pastor’s[pastor] at the church. Every time, I reading[read] books, and, uh, I research (6)the Bibles[Bible].

教会で牧師をしています。いつでも本を読んでいますし、あと、聖書を研究しています。

語注

(5)pastor 牧師 (6)the Bible 聖書

Q. 家族について教えてください。

Oh, it’s my wife and then the, I have three daughters. Uh, (the) first one is, uh, already the (a) university student. But the second one is, uh, going to a university’s[university in], uh, the (7)fall semester. The last one is j—just (in), uh, (8)third grade at (9)elementary (school).

妻と、娘が3人います。長女はもう大学生ですが、次女は秋学期から大学に行く予定です。末っ子は、まだ小学校3年生です。

語注

(7)fall semester (2学期制度の)秋学期 (8)third grade 3年生 (9)elementary 初等の、初歩の

Q. 英語学習で難しいことはありますか?

Yeah, it’s everything! Yeah, in Korea, we learn the English is, for so (a) long time. But, uh, that is, uh, just uh, reading, and that, uh, (10)just about (11)focus to the[focuses on] grammar. But the conversation is no[there is no conversation]. So the . . . listening and say, speaking — is difficult one[are difficult].

ああ、それはもう全部ですよ!韓国で、私たちは英語を長期間勉強します。でも、それは(英語を)ただ読むだけで、大方は、文法が中心です。でも会話はやりません。ですから……聞くこと、それに話すこと―それが難しいのです。

語注

(10)just about ほとんど (11)focus 焦点を合わせる、集中する

解説:韓国語の影響を強く受けている英語

母語である韓国語の影響が多く見受けられます。例えば子音では、fallfocusの語頭の/f/ は/p/ となり、逆にpastor’s では/p/が/f/ に変化しています。無声音のthの発音が、southやthird では/s/、three では/t/と発音されており、また、有声音のthの発音は、the やthen で/d/と発音されています。有声音と無声音の交替も多く見られ、daughters、university’sの語尾では/z/が/s/ に、going では冒頭の/g/が/k/ に無声化しています。同様に、Japaneseは「チャパニーズ」のように聞こえます。muchやchurch、Englishでは、各末尾の後に母音が挿入されたり、closeの-o-が長母音になったりしているのは、日本人英語学習者にも共通する特徴ですね。

音声解説:里井久輝(さといひさき)

龍谷大学教授。イギリス、リーズ大学大学院修士課程修了。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了、博士(言語文化学)。専門は音声学、言語学、英語教育。著書に『英語で歌おう! スタンダード・ジャズ』『「世界の英語」リスニング』(いずれもアルク)がある。

取材:酒巻バレット有里
翻訳:吉田章子

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2017年8月号に掲載された記事を再編集したものです。