冬編【キムタツ式クイックレスポンス】

冬編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第23回 冬編

今回のテーマは冬に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese
  1. 朝が寒過ぎて布団から出られない。今日、会社が休みならいいのになぁ。
  2. 新年の決意をすでにほごにしている自分が情けない。
  3. 毎年この時期は風邪をひきやすいので、手洗いとうがいを励行しましょう。
  4. 空気がとても乾燥しているので、この頃火事が多い。気を付けないと。
  5. 冬は肌が乾燥するので、お手入れをしないと大変なことになる。
  6. 毎日とても寒くて外を出歩く気にもならないよ。早く春が来ればいいのになぁ。
  7. 沖縄に行ってプロ野球の春季キャンプを見るのが私の楽しみの一つだ。
  8. 毎年この時期は多くの企業で人事異動が行われるが、そのせいで引っ越し業者と不動産会社は忙しい。
English
  1. It is too cold in the morning for me to get up from the futon. I wish my company were closed today.
  2. It’s a shame that I have already broken my New Year’s resolution.
  3. We’re susceptible to colds at this time of year, so we should make it a habit to wash our hands and gargle.
  4. There are a lot of fires around now because the air is so dry. Watch out.
  5. We get dry skin in winter, so unless we take care, it can be a serious problem.
  6. The temperature is so low every day that I don’t feel like going out. I hope spring comes early this time.
  7. One of the things I’m looking forward to is going to Okinawa to watch a professional baseball spring camp.
  8. A lot of companies reshuffle personnel at this time of year, which causes movers and property companies to be busy.

意外と面白い?東大の受験問題

僕は元気なイメージがあるように思われていますが、この季節は布団から出たくないなぁと思う朝が増えます。どうしたって寒い日は動きたくないですよね。無理して動くのは体に余計な負荷がかかるのでよくありません。こんな時期はこたつに入って英語の勉強でもしましょう。

さて、毎年2月になると、いつも以上に英語の勉強をしないといけないなという気持ちになります。日本中の国公立大学で行われる入試の問題を目にするからです。最近はインターネット上に問題が公開されますので、自分の生徒たちが受験している大学の問題を中心に目を通しています。

京都大学や大阪大学の問題は確かにハイレベルですが、じっくりと考える時間がありますので、そこまで難しい印象はありません。しかし、東京大学の問題は量的にかなり多くて、リスニング以外のパートを90 分で終わらせようと思うと、高い情報処理能力が問われます。

特に自由英作文の問題は英語力の高さだけでなく、発想力も必要となりますし、それに加えて文章の構成力が求められます。仮に文法語法上のミスがなくても、それらが低ければ合格点を取ることができないのです。

以前、こんな英作文が出題されました。イギリスの郊外に住むおばあさんの家に、名探偵が招かれます。その探偵はおばあさんの家に足を踏み入れた瞬間に、「あなた、日本が大好きでしょ」と推理を披露しました。驚くおばあさんに対して探偵が言った「いや、簡単な話です。だって……」の後を英語で書けというものです。

授業で灘高の生徒たちに出してみたところ、「壁に日本の国旗があった」や「日本の首相のポスターが貼ってあった」「テーブルに大仏が置いてあった」などと答えた生徒が多かったです。でも、それではまったく点数になりません。だって、それだと「名探偵」じゃなくてもわかりますからね。問題要件を満たしていなければ採点すらしてもらえないでしょう。

面白い問題だと思いませんか? よく「受験英語は無味乾燥」と批判をする人がいますが、単なる英語力の高さだけではクリアできない問題も増えています。特に東大は上質な問題がそろっていますので、皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

これもついでに覚えてしまおう!

  • kerosene( 灯油)
  • leap year( うるう年)
  • winter delicacy( 冬の味覚)
  • woolen socks( ウールの靴下)
  • snowball fight( 雪合戦)
  • examinee’s number( 受験番号)
  • have chilblains( 霜焼けになる)
  • ward off colds( 風邪を防ぐ)
  • My son submitted the application for the university.(息子が大学に願書を提出した)
  • A lot of migratory birds overwinter in Japan.(たくさんの渡り鳥が日本で越冬する)

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイトhttp://www.kimu-tatsu.com/も人気。

Narration:Jon Mudryj、桑島三幸

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年2月号に掲載された記事を再編集したものです。