職場での日常会話編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第15回 職場での日常会話編

今回のテーマは職場での何げない会話に関する表現です。下の 指示 に従って 、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの 手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。
これができるまで、挫折禁止!
Japanese
  1. 上司の機嫌がいいうちに決済をもらおう。
  2. 定年退職まで勤める かどうか 、かなり迷っているんだよね。
  3. 最近、定時で帰れたためしがない。
  4. 部長とすれ違ったときに声を掛けてもらったのが少しうれしい。
  5. 僕は引き抜きがあったとしても、この会社から動かないぞ!
  6. お客さんからクレームのメールが届いている。
  7. 部長の寝癖、どうして毎日ついているのかしら。
  8. またコピー用紙が切れた!
  9. 彼はお昼に出てるけど、そろそろ帰ってくるよ。
English
  1. I should ask my boss for the approval now, he seems  to be in a good mood.
  2. I’m thinking deeply about whether to work until the age limit or not.
  3. I’ve rarely left my office on time recently.
  4. I’m kinda happy that the manager talked to me as we passed each other .
  5. I’ll never leave this company even though I get headhunted!
  6. I’ve got a complaint email from a customer.
  7. Why does the manager have a bed head every day?
  8. We’ve run out of copier paper again!
  9. He’s out for lunch but will be back any time now.

力を高めて、人生を楽しめ!

32 年前の4 月、関西学院大学を卒業した僕は、ある会社で営業マンとして働き始めました。当時は「お客様は神様です」という意識がかなり強かった上に、「クレーマー」なんて言葉がなかった時代です。思い返せば、今ならそう呼ばれそうなお客さんがとても多かったように思います。

僕が中学生のときは、人生の第一志望が中日ドラゴンズのキャッチャー、第二志望が文筆家、第三志望が国語の先生だったのですよ。自分が営業マンになるなんて思いもよらなかったので、実際になった後も違和感と戦っていました。でも、「なんか向いていないな」と思いながら働き続けることなんてできないわけです。

結局のところ、1 年で営業職を辞めて、学校の先生になりました。僕が持っていた教員免許は外国語だったので、第三志望だった国語の先生にはなれませんでしたが、初めて教壇に立ったときに「これはどうも続けていけそうだ」という気持ちになったのを覚えています。

仕事をするのって学生時代に比べればかなり大変で、朝から晩まで働かないといけない。会社によっては「ブラック」と言われるようなところもあるじゃないですか。体調が優れずに休むときに言われる「お大事に」は、学生の頃に言われるのとかなり差があるじゃないですか。

上司に「ちょっと話があるんだ」なんて言われると、ビクビクしながら付いていかないとならないじゃないですか。学生時代に女の子に「ちょっと話があるの」と言われて付いていくのとは、わけが違うじゃないですか!

だから、いろんな学校で講演をさせていただく際にいつも言っているのは、大学にしても仕事にしても 自分がそれを楽しいと感じることができなければ、人生そのものも楽しめない ということです。

楽しむためには、自 分の力を徹底的に上げ、社会貢献ができるようにしておくべき だと言っています。英語に限らず、何の勉強をするのかは自分の興味や関心に従えばいいのです。一つずつでいいので、できるものを増やしていって、自分のレベルを高めるのが人生というものではないかなと思っています。

これもついでに覚えてしまおう!

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイト https://www.kimu-tatsu.com/ も人気。
Narration :Guy Perryman、桑島三幸

記事は『ENGLISH JOURNAL』2019年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

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