愚痴編【キムタツ式クイックレスポンス】

やる気編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第14回 愚痴編

今回のテーマは愚痴に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese
  1. 夫にはいまだに家事の大切さをわかってもらえない。
  2. 君の言い訳にはもううんざりだ。
  3. あの新入社員の利己的な態度にはもう我慢ができないわ。
  4. そんなくだらない話、聞きたくないよ。
  5. もっと給料が高ければいいのになあ。
  6. どいつもこいつもパッとしないなあ。
  7. 人間関係がうまくいかなくて。
  8. 家族のことで落ち込んでいるんだよね。
  9. 愚痴を言いたくなったら聞いてあげるからね。
  10. 別れた彼女のことをぐだぐだ言うんじゃないよ。
English
  1. I can never bring my husband to realize the importance of domestic duties.
  2. Enough of your excuses.
  3. I can’t stand that new recruit’s egotistic attitudes.
  4. I refuse to listen to that rubbish.
  5. I wish my salary were a lot higher.
  6. No one really stands out.
  7. My relations with those around me aren’t going very well.
  8. I’m really down about my family.
  9. If you ever need someone to talk to about anything, I’ll be happy to listen.
  10. Quit whining about your ex-girlfriend.

英語学習も、愚痴らずしっかり!

成功している人で、愚痴ばかり言っている人にお会いしたことがありません。逆に、口を開けばうまくいっていない状況を嘆いたりする人もいます。僕は、そういう人には近づかないようにしています。その人のせいで運気が下がるような気がしてしまうのです。

時には愚痴を言いたくなることもあるとは思いますが、あまりにもそればかりになると、周りからも白い目で見られてしまうかもしれません。自分の周りにそういう人がいたら、それはもう不幸としか言いようがありませんが、反面教師に恵まれたのだとポジティブに捉えましょう

僕自身は元々、かっちりしたい性格でした。うまくいかなかったことを深く後悔するし、何かにつけて気にしてばかりいる、「気にしい」だったんです。関西では心配性の人のことを「気にしい」と呼ぶのですが、30 歳ぐらいのとき、同僚から「お互い気にしいやろう?」と言われました。彼は、「もう俺もいろんなことを気にし過ぎて疲れるから、おおらかに生きようと思うねんけど、たっちゃんも乗らないか」と持ち掛けてきました。

僕も子どもの頃から他人の目を気にして、肩の凝る人生になりそうだなと思って過ごしていたので、その提案に乗りました。これからは大らかに生きると宣言して、それ以来、愚痴は言わず、考えてもしょうがないことは絶対に考えない人間になろうと努めました
5 年ほどかかりましたが、習慣にすると強いもので、今では「のんき過ぎる」と人から言われるようになり、誰かに何かを言われても、ネットに悪口を書かれても、スパムメールがたくさん届いても、自分のやりたいこととはあまり関係ないなと思うようになり、愚痴も言わなくなりました。現在もその習慣は続いています。

もしも「気にしい」でいることに疲れているようであれば、習慣作りで性格を変えることができそうです。参考にしてみてください。

日本語同様、英語でも愚痴に関する表現はたくさんあります。愚痴をこぼす習慣はできるだけ減らしていくにしても、そういう表現は知っておくべきです。「もううんざりだ……」と愚痴りたくなるくらい、繰り返し練習しておきましょうね

これもついでに覚えてしまおう!

  • complain(不満を言う)
  • kvetch [kvétƒ](愚痴を言う)
  • grumble(ぶつぶつぼやく)
  • vent([よくない方法で]発散する)
  • cheer up ~(~を励ます)
  • be fed up with ~(~にうんざりしている)
  • sing the blues(嘆く)
  • can’t put up with ~(~には我慢できない)
  • Enough is enough! (もううんざりだ!)
  • You should blow off some steam when you feel too much stress.(ストレスが溜まったら、発散すべきだと思いますよ)

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイトhttp://www.kimu-tatsu.com/も人気。

Narration:Katie Adler、Julia Yermakov

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2019年5月号に掲載された記事を再編集したものです。