日本文化編【キムタツ式クイックレスポンス】

日本文化編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第3回 日本文化編

今月のテーマは日本文化に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started !

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese
  1. お正月、お年玉はいくらもらったんだい?
  2. 節分の日には家庭で豆まきが行われます。
  3. 春と言えば、なんといっても花見だよな。
  4. 梅雨入りと梅雨明けの時期は平年並みでしょう。
  5. 夏には、日本各地で祭りや花火大会が行われます。
  6. 秋になると木の葉が紅葉する。
  7. 日本の小さな工場の製造技術が高く評価されている。
English
  1. How much money were you given at New Year?
  2. Bean-throwing is done at home on the day of Setsubun.
  3. Speaking of spring, cherry-blossom viewing is my favorite event.
  4. The beginning and end of the rainy season will happen at about the same time as an average year.
  5. In summer, festivals and firework displays are held all over Japan.
  6. The leaves on the trees turn red and yellow in autumn.
  7. Manufacturing done by small Japanese factories is highly rated.

英語で「日本」を語れますか?

今月ご紹介したのは、日本や日本文化に関する表現です。海外であっても有名な観光地であれば日本語が通じることが多いですし、英語が必要な場面があっても、最近では翻訳をしてくれるスマホアプリなどもあります。ですから、短期間の海外旅行ぐらいで、英語であたふたすることは少なくなってきました。

とはいえ、海外では英語以外のことで困ることも出てきます。というのも、日本と日本人について尋ねられることがあるのです。僕は以前、生徒たちと一緒にロンドンに行ったとき、イスラエルから来た先生と知り合いになり、パブで飲んでいました。その際、「どうして日本人の多くは無宗教なんだ?」と聞かれたのですが、答えられませんでした。英語力の問題ではなく、そんなことを考えたことがなかったからです。僕が「よくわからない」と返事をすると、彼は「長い鎖国と関係があるのかな」と言うではありませんか。

僕は、“You maybe right, but, sorry, I’m not so interested in Japanese history.”(そうかもしれないね。でも、悪いけど僕はあまり日本史に興味がないんだ)と答えました。そうすると“You’re Japanese, but you don’t know much about the history of your mother country. It’s a shame!”(君は日本人なのに母国の歴史を知らないのか。残念だよ!)という言葉が返ってきました。僕は、本当に恥ずかしくなり、帰国してから日本史の勉強を始めたのを覚えています。

よく海外の映画などで日本が取り上げられると、いまだに侍や忍者のイメージが強調されていることがあります。日本をよく知らない海外の人たちに対して「正しい日本を知ってほしい」と言っても仕方がないことです。僕は、むしろ日本のことをもっと知らなければならないのは、日本人の方だと考えています。外国の人に日本文化や日本人について堂々と話せる程度の知識や考えは持っておきたいものですね。もちろん、それを伝えるための英語力も身に付けなければいけません。

今月取り上げた、お正月、花見、夏祭り、紅葉狩り……といった、日本の文化に関する英単語は、例えばカレンダー形式の表などにまとめて覚えてみてはどうでしょうか。東京オリンピックが開催される2020年の、目標とする訪日外国人観光客数は4000万人と言われています。彼らに「日本ではどうして〇〇なの?」と尋ねられたとき、しっかりと話せたらすてきですよね!

これもついでに覚えてしまおう!

  • year-end gift(お歳暮)
  • sushi-go-round(回転ずし)
  • rice malt(こうじ)
  • loincloth([相撲の]まわし)
  • sit on one’s heels(正座する)
  • chant a sutra(お経をあげる)
  • pull a sliding door open(引き戸を開ける)
  • slurp up soba(そばをすする)
  • Japanese pop culture has influenced Asian countries.(日本の大衆文化がアジア諸国に影響を与えてきた)
  • The facing of a tatami mat, called tatamiomote, is made of soft rush.(畳表と呼ばれる、畳の表面はイグサでできている)

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイトhttp://www.kimu-tatsu.com/も人気。

Narration:Brian Peck、戸田ダリオ

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2018年6月号に掲載された記事を再編集したものです。