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nervesを使って「イライラする」ってなんて言う?【映画で英語】

映画・ドラマで英語

映画やドラマは生きた英語の宝庫。おすすめ映画・ドラマから、すぐに使える英語表現を毎回一つ紹介します!今回は映画『父親たちの星条旗』から、「get on one’s nerves」の使い方について解説します。

今日のおすすめ表現

get on one’s nerves

誰かの言動に、「イラっとする」とか「ムッとくる」「しゃくに障る」ってことありますよね!?

今回は、そんなときに使えるフレーズを取り上げます。

表現の出どころ

76年前の1945年、第2次世界大戦が終了しました。日本では8月15日が終戦記念日となっています。

ということで8月に取り上げる作品は、その第2次世界大戦を描いたもの。クリント・イーストウッドがメガホンを取った『父親たちの星条旗』(原題:Flags of Our Fathers)です。

父親たちの星条旗(字幕版)

父親たちの星条旗(字幕版)

  • ライアン・フィリップ
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この作品は、太平洋戦争(第2次世界大戦のうち、日本と、アメリカ・イギリス・オランダ・中国など連合軍との戦争)の中でも、「硫黄島の戦い」(the Battle of Iwo Jima)をアメリカ側から描いています。同じく「硫黄島の戦い」を日本側から描く『硫黄島からの手紙』(原題:Letters from Iwo Jima)と「対」になった作品です。どちらの作品も、敵を悪者として描くのではなく、戦争そのものの愚かさが強調されています。

『父親たちの星条旗』は全編ほぼ英語、『硫黄島からの手紙』は全編ほぼ日本語です。どちらも評判は高かったようですが、賞という意味では、『硫黄島からの手紙』の方が、アカデミー賞(音響編集)、ゴールデングローブ賞(最優秀外国語映画)など、目立った賞を受けています。

『硫黄島からの手紙』には、渡辺謙、二宮和也などが出演しています。ぜひ『父親たちの星条旗』と合わせて見てみてくださいね。

表現の使い方

東京から約1,200キロメートル南に浮かぶ硫黄島は、日本にとって防御拠点であり、ここを死守する必要がありました。

その島を奪おうと、アメリカ軍が船を使って上陸。しかし日本軍が不気味なほどに静かなため、砂浜で身を潜めていた海兵隊たちは訝(いぶか)しがります。

そこで、銃を構えて日本側の様子をうかがっている1人がこう言います。

Any theories why they ain’t shooting?

あいつらが撃ってこないのはなんでだ?

そして唾を吐いてこう続けます。

It’s getting on my nerves.

イライラするぜ。

ここでは、reason(理由)ではなくtheory(仮説・理論)と聞いています。

この質問を投げかけている相手もアメリカ兵であり、撃ってこない理由を知っているわけでは当然ありません。そのため、「どんな仮説が成立するか」と聞いているのです。

また、ここのain’tはaren’tと同じく、「are not」の省略形です。

まとめ

今回は、「イライラする」「ムカつく」という意味のget on one’s nervesを取り上げました。

映画『父親たちの星条旗』の中では、撃ってくるはずの相手が撃ってこず、静まり返っている状況について「イライラする」と言っているので主語はitですが、イラっとする言動をする相手に向かって「あんたってイライラする」という場合は、「You are getting on my nerves.」となります。

nerveは神経のこと。神経にピリピリ、イライラ来る感じをイメージすると、覚えやすいかもしれませんね!?人間には神経が複数あるように、ここもnervesと複数形になることを覚えておいてください!

松丸さとみ

松丸さとみフリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。訳書に『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』(日経BP)、『限界を乗り超える最強の心身』(CCCメディアハウス)、『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』(サンマーク出版)などがある。
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