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「how could you?」ってどんなときに使う?【映画で英語】

「how could you?」ってどんなときに使う?【映画で英語】

映画は生きた英語の宝庫。おすすめ映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を毎回一つ紹介します!SFコメディ映画『ミラクル・ニール!』から、「how could you?」の使い方について解説します。

今日のおすすめ表現

how could you?

「ひどいじゃない!」とか「よくもそんなことを!」など、相手を責めたいときに使うフレーズを今回は取り上げます。

表現の出どころ

今回も前回に続き、映画『ミラクル・ニール!』(原題:Absolutely Anything)からの表現です。

ミラクル・ニール!(字幕版)

宇宙船に乗ったエイリアンの評議会が、地球から送られてきた「人類の存在を伝える金属板」を受け取り、人間を絶滅させるか否かを見極めるためのテストを行うことにする・・・というところから物語が始まります。

このエイリアンたちが受け取る金属板ですが、現実の話としてアメリカ航空宇宙局(NASA)が1972年と1973年、「パイオニア」という名の探査機をそれぞれ宇宙に打ち上げた際、地球外生命体へのメッセージとして金属板を乗せました。映画で出てくるものは、この金属板のようです。リンク先の写真と見比べてみてくださいね。

solarsystem.nasa.gov

表現の使い方

人類の価値をテストしたいエイリアンたちは、ニール(サイモン・ペッグ)に、右手を振れば何でも願いが叶う力を与えます。

その力で愛犬デニス(声:ロビン・ウィリアムズ)を英語が話せるようにしたときにちょうど、昨夜一緒に過ごしたばかりのキャサリン(ケイト・ベッキンセイル)が尋ねてきます。

キッチンに閉じ込めたデニス(キャサリンから姿は見えません)が、ニールに「Say you love me, Neil.(愛してるって言ってよ、ニール)」などと叫ぶ様子を見て、キャサリンはてっきり、ニールがゲイで、デニスが恋人なのだと勘違いしてしまいます。

そこでキャサリンは、こう言ってニールを責めます。

Jesus, Neil, how could you? The next morning!
なんてこと、ニール、ひどいじゃない!翌朝に!

Jesusは怒りや驚き、憤りなどの強いネガティブな感情を表す間投詞です。

The next morning!と言っている意味は、前述のとおり、キャサリンとニールは前夜、一緒に過ごしているからです。

この後、バスに乗って去っていくキャサリンを追いかけるためにニールは、「me be on the bus. (俺、バスに乗る)」と唱えて右手を振ると、文字通り「バスの上に乗って」しまいます。

このほか、願い事を唱えるときの言葉遣いで文字どおりのことが起きてしまう、という言葉遊びのギャグがさまざまなところで楽しめます。このあたりはぜひ、日本語字幕に頼るばかりでなく、英語で楽しめるようにトライしてみてくださいね。Huluではこの作品は残念ながら英語字幕を出せませんが、再生速度は少し遅い0.75倍を選べます。

まとめ

今回は、how could you?を取り上げました。

このフレーズは、how could you do that to me?(私に対してどうしてそんなことができたわけ?)という表現を短くしたもので、つまりは「ひどいじゃない!」という意味になります。

ひどいことを「された」のではなく「言われた」ときは、doをsayに変えて、how could you say that to me?とか、how could you say that?と言えば、「どうしてそんなひどいことを私に言えるの?」とか「よくもそんなひどいことが言えるわね!」などという意味になります。

松丸さとみ

松丸さとみフリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。訳書に『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』(日経BP)、『限界を乗り超える最強の心身』(CCCメディアハウス)、『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』(サンマーク出版)などがある。
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