cakehole、full of beansってどんな意味?イギリス人にしか通じない英語スラング40【前編】

イギリス人にしか通じない 英語スラング40【前編】

英語学習者の私たちが実際に使わないとしても、会話などで出会ったときに理解できないと悔しいものの一つがスラングかもしれません。ここではイギリス特有のスラングを紹介します。あなたはいくつ知っていますか?

A~Fのイギリス・スラングを一挙紹介!

amazeballs

Wow, your new hairstyle is amazeballs!
わぁ、新しい髪型めっちゃかっこいいね!

形容詞で、大きな歓喜を表す単語です。基本的にはポジティブな意味で使われます。驚きを表す単語としてamazingはおなじみかもしれませんが、amazingとamazeballsは相互入れ替え可能です。

bee’s knees

Scott was the bee’s knees and a true gentleman.
スコットって一流で本物の紳士だったよね。

直訳すると「蜂の膝」という若干シュールな意味になるのですが、「一流である」「秀でている」という意味で使われる表現です。前には必ずtheが付きますのでお忘れなく。

belter

Her new movie is a pure and joyous belter.
彼女の新作映画はピュアで喜びに満ちた傑作です。

スラングとしてはa really good thing、a really powerful thingと同じ意味合いで使われます。BBCの大ヒットドラマ「シャーロック」でも使われていましたよ。

blimey

Blimey, the plate is massive! I’m not sure if I can eat it all.
うわっ、お皿、めっちゃ大きい! 全部食べられるかわからないなぁ。

ついつい口から漏れてしまう感嘆表現です。ポジティブ、ネガティブ、両方のシチュエーションで使用可能。インフォーマルですが失礼な表現ではありません。

bloody

The play was bloody awesome. I want to watch it again.
あの演劇、超よかったよね。もう1回見たいよ。

very の代わりに強調語として使われます。意味はveryと同じですが、主に怒りや焦りなどのネガティブで強い感情を表すときに使います。かなりインフォーマルなのでTPOをわきまえる必要がある表現です。

Bob’s your uncle

Put in some rice and water, press the button, and Bob’s your uncle.
お米と水を入れる、そしてボタンを押します。これで一丁あがり。

直訳は「ボブはあなたの叔父さん」という、どこかユーモラスな表現。一連の指示をして、最後に「はい、こんなところです」と言うときのフレーズとして一般的に用いられます。

bollocks

The Olympics is cancelled? That’s bollocks.
オリンピックが中止だって? ナンセンス!

意味は「うそでしょ」「ちぇっ」「ちくしょう」など強いフラストレーションを表す感嘆表現。インフォーマル度が高いので使用時はTPOに注意。「睾丸(testicles)」の意味のスラングとしても使われます。

boot

Can you open the boot so I can check the spare tyre.
予備のタイヤを調べたいからトランク開けてくれる?

日本語で「(車の)トランク」ですが、アメリカ英語でもtrunkとなります。bootsと複数形にすると、英米共に靴のブーツの意味になります。ちなみにBootsはイギリスで超有名なドラッグストア名でもあります。

bugger

Bugger, I’ve stained my new shirt with some ketchup.
ちぇっ、新しいシャツにケチャップこぼしちゃったよ。

自分の意に反したマイナスの出来事があったときに、一人つぶやくネガティブな感嘆表現。名詞として「嫌なやつ」というような意味にもなります。この単語もインフォーマル度が高いのでTPOに注意して使いましょう。

cakehole

You talk too much. Shut your cakehole.
しゃべり過ぎだよ。ちょっと黙ってて。

「口」(mouth)を意味するスラング。特に1960年代前後のイギリスでよく使われていた言葉とのこと。今でも新聞の見出しなどに使われることがあります。インフォーマル度が高く文脈によっては辛辣な響きになります。

chap

He’s a nice chap. Why don’t you go and talk to him?
彼っていいやつだよ。話し掛けてみればいいよ。

ごくカジュアルに、第三者の男性を指すときに使います。インフォーマルですが失礼な印象はありません。同じ意味でfellow(イギリス発音は“フェラッ”)も使いますが、こちらはフォーマルな印象です。

cheeky

That little boy is very cheeky but so adorable at the same time.
あの男の子、いたずらっ子なんだけど、同時にめっちゃかわいいんだよ。

老若男女の性格や行動を表す形容詞。使用範囲は「いたずらっ子」的なごく軽い意味から「狡猾」まで、広くカバーしています。シリアスなシチュエーションでも使用可能。イギリスでは日常頻出単語です。

chuffed

Thanks for the compliment. I’m really chuffed.
褒めてくれてありがとう。とってもうれしいよ。

pleased(楽しい)やhappy(うれしい)のインフォーマルな言い方。ほぼ同じ意味になるほかのインフォーマル表現としてbe dancing in the streetsというイディオムもあります。

crikey

Crikey, this cup of tea is so bitter!
うわっ、この紅茶、すごく渋いよ!

いわゆるWow!と同じ意味で驚きを表すインフォーマルな感嘆表現。特別強くもなく失礼でもありませんので、一般的に遠慮なく使えます。イギリスの30~40代以上の方がよく使う傾向にある印象です。

dog’s dinner

Look at them. They’re done up like a dog’s dinner, aren’t they?
あの人たち見てよ。ちょっと派手過ぎやしない?

過度に着飾った様子を表す際にdone up like a dog’s dinner という慣用表現が使われます。またdog’s dinner(=見た目がよくない崩れた食事)というまったく別の意味でも使います。

dodgy

That deal’s too good to be true. It sounds dodgy to me.
そんなお買い得なんてことあり得ないわ。その話は怪しいと思うよ。

多様な意味を持つインフォーマルな形容詞。基本的な意味はbad。形容する名詞と文脈によって意味が変化します。軽い意味でも重い意味でも使われます。

fag

I’ve heard you’ve finally given up your fags?
たばこ、ついにやめたんだって?

たばこ(cigarette)のスラング表現。たばこ1 箱は、a packet of fagsと言えます。関連表現としてcigar(葉巻)、ashtray(灰皿)、butt(たばこの吸い殻)などがよく使われます。

fit

Since I started jogging regularly I feel very fit.
ジョギングを習慣にしてから、肉体的にすがすがしいわ。

日本語では「(物理的に)フィットする」という動詞としての意味がおなじみかもしれません。その意味ももちろんありますが、「肉体的によい状態にある」という意味の形容詞としても日常的に使われます。

full of beans

Has something happened to her? She’s full of beans today.
彼女、何かあったの? 今日、やけに元気はつらつなんだけど。

直訳すると「豆でいっぱい」ですが、「元気はつらつ」という意味の慣用表現です。同じ意味でas fresh as a daisy(直訳は「ヒナギクと同じくらい新鮮」)という慣用表現もあります。

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※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年12月号に掲載した記事を再編集したものです。

川合 亮平(かわい りょうへい)通訳者。俳優やミュージシャンの通訳、イ ンタビューを多数手掛ける。累計1 万部を 突破した『「なんでやねん」を英語で言え ますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著 書、翻訳書、監修書多数。