オトナの英語ドリル、長文読解問題で暑い夏に汗をかく!

オトナの英語ドリル

夏の暑い時期、子どもの頃の夏の宿題を思い出しつつちょっと難しい「オトナの英語ドリル」にチャレンジしませんか?今回紹介するのは「長文読解問題」です。

長文読解問題

次の英文を読み、その内容に関する問いに答えましょう。話の中身をしっかりと理解する読み方ができているかの確認です。

Lately, I’ve been thinking a lot about lavender. That’s because an old friend is starting a Texas lavender farm, and her experimental handmade soaps, lotions, and potpourri are all over my house, making it smell purple and lovely. The funny thing about lavender is it seems to stir up memories and emotions.

I can’t think about lavender without remembering my favorite Japanese TV drama, Kita no Kuni Kara. I was thrilled to discover that many of the episodes are on YouTube, and I recently watched the first one again. As always, the story of Jun, Hotaru, and their father struggling to make a new life together in Hokkaido tugged at my heartstrings. I don’t think I ever got through an entire episode without a few tears and always some laughter. I love the way the foxes, birds, rabbits, lavender fields, and snow are all woven into the human story. This is sentimentality at its best — it makes you feel connected.

This series was important to me when I lived alone in Tokyo after my own divorce. I even made a trip to Furano to see the lavender fields and soak in a mountain hot spring from one of the episodes. Even now, just hearing the theme song stirs up strong feelings.

When my friend told me her dream of turning the family farm into lavender fields, I was intrigued. The original plan was to gather friends and family together for the planting, making it a community event, like an old-fashioned barn raising. Unfortunately, because of the weather and people’s busy schedules, that never happened. She and her family ended up hiring workers to help put in the plants. There’s the difference between heartfelt fiction and real life, but the lavender farm is still a reality. In a few years, they’ll be selling homemade lavender ice cream, lemonade, soaps, and lotions, as well as pick-your-own lavender. There won’t be foxes, but there will be a dog-friendly walking trail, and maybe a rabbit or two.

It’s always inspiring to see people follow their dreams and do something a little crazy. Starting a business, especially a farm, involves a lot of risk and hard work, for sure. But, as in the drama, overcoming difficulties often brings families together. And when people drive down the highway and see those wide fields of purple, something in their hearts will open up. That’s the power and the beauty of lavender.

1. What has made the writer think about lavender?
(a) She saw a story about it on TV news.
(b) She watched a Japanese TV drama.
(c) She has started making soaps and lotions with it.
(d) Her friend has started growing it. 

2. Why does the writer like the drama Kita no Kuni Kara?
(a) It makes her feel many strong emotions.
(b) It reminds her of her own childhood.
(c) It is now available to watch online.
(d) She used to watch it with an old friend.

3. What does the writer mean bythe difference between heartfelt fiction and real life”?
(a) Her friend was not able to start her business.
(b) Her friend was not interested in the drama.
(c) Her friend’s family could not get together as planned.
(d) Her friend’s workers did not do a good job.

4. In the writer’s view, what is “the power and the beauty of lavender”?
(a) Its positive effects on health
(b) Its ease of planting and growing
(c) Its ability to make people feel emotional
(d) Its popularity from being used in so many products

(ENGLISH JOURNAL 2017 年8 月号 Tea Time Talk “Lavender” より)

解答と解説

【訳】
このところ、ラベンダーのことをよく考えています。というのは、昔からの友人がテキサスでラベンダー農園を始めており、彼女が試作した自家製の石けんや化粧水、ポプリが、わが家の至る所にあって、家中に紫色のイメージのすてきな香りが漂っているからです。ラベンダーの不思議なところは、さまざまな思い出や感情を呼び覚ますように思えるところです。

ラベンダーというと必ず思い出すのは、大好きな日本のテレビドラマ、『北の国から』です。多くの放送回がYouTube にアップされているのを見つけて感激し、最近、第1話を見直しました。相変わらず、純と螢と彼らの父親が、北海道で一緒に新しい生活を築こうと奮闘する物語に、心を動かされました。私はこれまで、ほろりとしたり笑い声を上げたりせずに、1話を最後まで見終わったことはないと思います。キツネや鳥、ウサギ、ラベンダー畑、雪などがすべて、人間味あふれる物語に織り込まれているところが、とても気に入っています。これは、最高に上質なお涙ちょうだいものです―共感をもたらしてくれ、人とつながっていることを感じさせてくれるのです。

このシリーズが私にとって大切だったのは、自分自身が離婚を経て東京で一人暮らしをしていた頃でした。富良野まで旅して、ラベンダー畑を見たり、ドラマに出てきた山あいの温泉に入ったりしたほどです。今でも、テーマソングを聞くだけで、強く心を揺さぶられます。

友人が、家族の所有する農園をラベンダー畑に変えるという夢を語ってくれたとき、とても興味をそそられました。当初の計画は、友人や家族を集めて、地域のイベントとして作付けをするという、昔の納屋の棟上げのようなものでした。残念ながら、天候や、皆の予定が詰まっていたことから、そのイベントは実現しませんでした。彼女と家族は結局、人を雇って、ラベンダーを植えてもらったのです。心に染みるフィクションと実生活との間にはギャップがありますが、ラベンダー農園は依然、現実のものです。数年先には、自家製のラベンダーアイスクリームやレモネード、石けん、化粧水を販売するとともに、摘み放題のラベンダーも提供していることでしょう。キツネはいないでしょうが、犬が喜ぶような遊歩道はあるでしょうし、ウサギの1羽や2羽なら、いるかもしれません。

いつも、人が夢を追ってちょっと破天荒なことをするのを見ると、元気が出ます。ビジネスを始めること、とりわけ農園を始めるというのは、間違いなく多大なリスクと重労働を伴います。けれども、あのドラマでもそうであったように、困難を乗り越えると、往々にして家族の結束が強まるものです。そして、幹線道路を車で走りながら紫色の畑が広がるのを目にすれば、人々の心の中の何かがぱっと開けることでしょう。それが、ラベンダーの持つ力と美しさなのです。

1. 正解:(d)

【訳】
何が筆者にラベンダーのことを考えさせましたか?
(a) 彼女はテレビのニュースでそのことについての話を見た。
(b) 彼女は日本のテレビドラマを見た。
(c) 彼女はそれで石けんと化粧水を作り始めた。
(d) 彼女の友人がそれを育て始めた。

【解説】
第1パラグラフ冒頭で、ラベンダーのことをよく考えることが述べられ、その後のThat’s because 以下が解答部分。昔からの友人がテキサスでラベンダー農園を始めたことから、正解は (d)。迷うとしたら (b)。第2 パラグラフで、ラベンダーによって思い出すのが日本のテレビドラマ『北の国から』であることは書かれているが、そのドラマによってラベンダーのことを考えるわけではない。

2. 正解:(a)

【訳】
筆者はなぜ『北の国から』のドラマが好きですか?
(a) それは彼女に多くの強い感情を引き起こすから。
(b) それは彼女に子ども時代を思い出させるから。
(c) それは現在、インターネットで見ることができるから。
(d) 彼女は昔からの友人とそれを見ていたから。

【解説】
ドラマ『北の国から』について書かれているのは第2 パラグラフ。Asalways, the story ... tugged at my heartstrings. (相変わらず、その物語に心を動かされた)、This is sentimentality at its best(これは、最高に上質なお涙ちょうだいものだ) などがヒントとなり、正解は (a)。ドラマがYouTube にアップされ、第1話を見直したことは書かれているが、それがきっかけで『北の国から』を好きになったのではないので、(c) は不適切。

3. 正解:(c)

【訳】
筆者は、 “the difference between heartfelt fiction and real life”(心に染みるフィクションと実生活とのギャップ) によって何を意味していますか?
(a) 彼女の友人は事業を始められなかった。
(b) 彼女の友人はドラマに興味がなかった。
(c) 彼女の友人の家族は予定どおり集まることができなかった。
(d) 彼女の友人が雇った人は、いい仕事をしなかった。

【解説】
第4パラグラフにThe original plan was ... とあり、当初の計画では友人や家族を集めてみんなでラベンダー畑を作る予定だった。ところが、Unfortunately 以下に、実際には集まることができず、that never happenedとあることから、正解は (c)。 “heartfelt fiction”は友人や家族と協力してラベンダー畑を作ることを指し、 “real life” は友人や家族が集まれなかったので人を雇って作業をしてもらったことを指す。

4. 正解:(c)

【訳】
筆者の見解では、“the power and the beauty of lavender”( ラベンダーの持つ力と美しさ) とは何ですか?
(a) 健康へのいい影響
(b) それを植え、育てることの容易さ
(c) 人々を感情的にさせる力
(d) 多くの商品に使われている人気

【解説】
最終パラグラフの But as in the drama 後に「困難を乗り越えると、家族の結束が強まる」とある。ラベンダー畑を見ると『北の国から』のドラマで描かれた家族の苦労やそれにより築かれた絆が思い出され、感動がよみがえることから、正解は (c)。筆者は、ラベンダー畑は美しいだけでなく、それを作り上げる過程で込められた思いを感じている。

Kevin Glenz:問題作成
鈴木香織:訳
Kay Hetherly:英文執筆

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2019年9月号に掲載した記事を再編集したものです。

『ENGLISH JOURNAL』2020年9月号の特集は「EJ謹製!オトナの英語ドリル」

昨年9月号の特集で大好評だった「オトナの英語ドリル」がパワーアップして帰ってきました!夏休みの宿題に悩まされた子ども時代に思いをはせつつも、5日間で完成する英語の「超難関」ドリル問題に挑戦し、レベルの高い英語力を身に付けましょう。仕上げの「プレゼント付きチャレンジ問題」もあります!