「寝覚めが悪い」「暗証番号を入力する」「湯船につかる」・・・。なんということもない表現ですが、すらっと英語で言えますか?意外と言えない、毎日使う「ふつう」の英語を、田中茂範さん著の『意外と言えない まいにち使う ふつうの英語 きほんの英語』でチェックしましょう!冒頭で紹介した3つの表現の回答は、この記事の最後に掲載しています。
「ふつう」の英語をマスターする本
本書は、私たちが普段日本語で「ふつう」に使っている表現や、日常的な行為、身の回りのモノなどを、英語で言えるようになるための本です。
日常生活を「朝起きる」「運転する」「テレビを見る」などの23のシーンに分け、それぞれのシーンで使われる「ふつう」の英語表現を紹介していきます。
「ふつう」と言っても、最後の章では仕事に関する英語表現も登場するので、ビジネスで英語が必要な方にもおすすめ。
では早速、どんな表現が登場するのかチェックしていきましょう。
「顔を洗う」だけでも英語学習ができる!
どんな人でも、朝目が覚めたら顔を洗いますね。そして「顔を洗う」だけでも、これだけの行為を行っています。髪の長い人の例を見てみましょう。
髪の毛を後ろにまとめる
pull one's hair back
水道の水を出す
turn on the water〔faucet〕
手を洗う
wash one's hands
顔に水をかける
ぬるま湯で顔をぬらす
wet one's face with warm water
せっけんをよく泡立てる
make a good lather
顔をごしごしする
scrub one's face
顔のせっけんを洗い流す
rinse the soap off one's face
水道の水を止める
turn off the water 〔faucet〕
タオルで顔を拭く
dry one's face with a towel
いかがでしたか?「せっけんをよく泡立てる(make a good lather)」や「顔のせっけんを洗い流す(rinse the soap off one's face)」などは、なかなか思い付かないのでは?「顔を洗う」というのはほんの数分の行為ですが、これだけの表現が使えると思うと驚きますね。
顔を洗いながら、心の中で英語による実況中継をしていけば、たくさんの表現を習得することができそう。こう考えると、毎日の暮らしは英語学習の素材の宝庫ですね。
SNS関連の英語表現をチェック!
今や私たちの生活に欠かせないSNS。外国人の友人と、SNSでやり取りをしているという人もいるかもしれませんね。
ちなみに英語ではあまりSNSとは言わず、social mediaと表現することが多いそうです。
さて、SNSにまつわる英語表現を見てみましょう。
フェイスブックのアカウントを作る
open a Facebook account
「作る」と言っても make ではないのですね。銀行の口座を「開く」というのと同じようなイメージでしょうか。
そして、フェイスブックといえばよく使うのがこんな表現です。
フェイスブックをやっていますか?
Are you on Facebook?
フェイスブックで友だち申請していいですか?
Can I friend you on Facebook?
この場合、friend は動詞として使われていますね。
友だち申請を承認したよ。
承認してくれてありがとう。
Thank you for the add.
そして、SNSで気になるのが「いいね」です。
「いいね」を押す
click “like"
たくさんの「いいね」をもらう
get a lot of “likes"
彼のツイートに「いいね」をしました。
I “liked" his tweet.
日本語ではどれも「いいね」ですが、英語では複数形になったり、動詞として使われて過去形になったりしています。これは気を付けたいところ。
英語圏の人の生きた表現に触れられるSNSは、英語学習にうってつけです。ぜひ積極的に楽しんでいきたいものです。
「仕事の英語」もマスターしよう
「仕事の英語」と言っても、取り上げる話題はさまざま。まずは就職しなくては。
今、就活中です。
I'm job hunting.
就職の面接を受けました。
I went on a job interview.
これで採用されるとめでたく仕事が始まるわけですが、上司や同僚にはさまざまなタイプの人がいます。
彼はいつもみんなに気を配ってくれています。
He always treats us with consideration.
こんな人ばかりならいいのですが・・・。
彼はなんでも細かすぎるんです。
He is too meticulous about everything.
彼は今日は機嫌が悪いです。
He is in a nasty mood today.
いろいろ気になることはありますが、まずは仕事に励みましょう。
会議やそれにまつわる段取りも、英語でどう表現するのかを考えるとかなり勉強になります。
会議を設定する
set up a meeting
今日の打ち合わせはどこで何時からやりますか?
Where and what time are we having the meeting today?
討議資料を配ります。
Let me hand out the materials for discussion.
張り切って会議に臨んでも、こうなることもありますが・・・
会議は堂々めぐりだった。
The discussion went around in circles.
その間、英語の勉強ができたと思えば腹も立ちません。これなら、「ふつう」の生活を送っていても英語表現をどんどんマスターできます。
まとめ
内容が充実しているだけでなく、コンパクトな新書版で持ち運びしやすいのも本書の特長。音声教材はありませんが、Google翻訳などの自動翻訳を使えば、英文を読み上げてくれるので十分間に合います。また、自分の発音をチェックしても効果がありそうですね。
本書を活用して、何気ない「ふつう」の一言をマスターしませんか?
回答はこちら
- 寝覚めが悪い=wake up feeling bad
- 暗証番号を入力する=enter one's PIN
- 湯船につかる=soak in the bathtub
文:尾野七青子
都内某所で働く初老のOL兼ライター。この本は、表紙のイラストを見てジャケ買いしてしまいました。
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