リアルな英語で語彙力を磨く方法とは?【英字新聞スーパー活用術①】

リアルな英語で語彙力を磨く方法とは?【英字新聞スーパー活用術①】

英語学習で最も取り組みやすいことの一つは、英語を「読む」こと。リーディングのコンテンツにはさまざまな種類がありますが、ここでは「英字新聞」に着目。英語学習者向けの英字新聞『The Japan Times Alpha』編集長の高橋敏之さんに、「会話力向上」に特化した学習法を教えていただきます。全3回の第1回。

リアルタイムで学べる英字新聞の魅力

英語学習において、アウトプットと同等に英語学習において、アウトプットと同等に重要なのがインプットです。中でもリーディングは、英語の理解力や表現力を付けるという意味でも欠かせません。ミステリー好きなら「シャーロック・ホームズ」を読む、映画が好きなら海外の映画雑誌を読むのもよいでしょう。ただ、ニュースという素材の魅力は、世界や日本で今まさに起きていることが教材だということ。英字新聞を読むことの醍醐味はそこにあります。

新聞に書かれている時事問題は、私たちの日常会話や雑談で話題になることもしばしば。そういう意味では、英字新聞を読むことは英語のスピーキングの力、雑談の力にもつながると言えるでしょう。例えば、「コロナウイルス陽性だった」を英語で言うならtested positive for the coronavirus。「今」に関わる表現は、英字新聞を見れば必ず出てきます。新聞というメディアは常に新しい事象を取り上げるので、新しいボキャブラリーが付随します。それをリアルタイムで学べるのは、英字新聞の魅力と言えるでしょう。

活用術1:語彙力を養う

同じ言葉をさまざまな文脈で使いこなす

多くの場合、単語は単体で使われるわけではありません。実用のためには、コロケーションと呼ばれる前後の結び付きを覚える必要があります。例えば「陽性」はpositiveとだけ覚えて終わるのではなく、test positive for ~ で「〜に対して陽性だとわかる」ということまで理解しておけば、ほかの文脈でも使えるようになります。

語彙力を身に付けるのにおすすめなのは、やはりリスニングです。例えば『The Japan Times Alpha』の一部の記事は、ウェブサイトで音声をダウンロードできます。ニュースを繰り返し100回読むことはハードルが高いかもしれませんが、100回聞くのであれば、スマホやプレーヤーに入れて再生するだけ。一度学習した音声であれば、「ながら学習」でも、結構耳が拾っているものです。

語彙力アップに単語帳を使うのであれば、自分が触れた文章の中で、知らなかった単語だけを抜き出して自作するのが効果的です。その際、英英辞典を参考に英語の定義も書くとよいでしょう。それぞれの単語にはコアイメージというものがあります。英単語の日本語の訳は、文脈や訳す人によって変わるので、そうした訳を一つ一つ覚えるのは非効率的ですが、英英辞典はその単語のコアイメージを的確に説明しています。本当の定義を知るには英英辞典がおすすめです。

第2回に続く

絶対に目標達成したい人、必読

英語学習者向けの週刊英字新聞『The Japan Times Alpha』編集長が、英語の勉強について迷っている人、過去に挫折したことのある人に贈る学習法の本。英語学習に対する誤った思い込みを正し、「ネイティブの話すスピードについていく英語の処理能力を身に付けるには?」「頭に入れるだけでなく、忘れない最強のインプット法とは?」など、目的に到達するためのノウハウを丁寧に解説します。

『ENGLISH JOURNAL』2020年7月号の特集は「英語の距離感」

『ENGLISH JOURNAL 』最新号の特集は「英語の距離感」。「白黒はっきりした言語」「敬語が存在しない」などと認識されがちな英語ですが、果たしてそれは本当なのか、特集で詳しく検証します。

Toshiyuki Takahashi

高橋敏之(たかはし としゆき)

『The Japan Times Alpha』編集長。ジャパンタイムズ入社後、英語学習紙編集部配属となり、国際ニュースページや英語学習コラムの執筆等を担当。2012年10月より現職。企業・大学での英語研修や英語学習に関する講演会等も多数実施。英字新聞で英語力を飛躍的に高めた自身の経験から、娯楽性と学習効果を両立させた最高の英字新聞を作ることをライフワークにしている。TOEIC990点、英検1級。

取材・文:吉澤瑠美

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年7月号に掲載した記事を再編集したものです。 /p>