発信力をアップさせる「英語表現の宝探し」って何?【EJ特派員】

発信力をアップさせる「英語表現の宝探し」って何?【EJ特派員】

アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や自らの英語力を生かした取材、「〇〇してみた」など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今月はEJ特派員のKAZUさんがEJを使って英語での発信力を高める学習法をご紹介します。

英語をすぐに口から出せるようになるためには練習が必要

こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。

家で過ごす時間が多い今日この頃、SNS上では英語の達人や学習者たちが発信している有益な情報を目にすることが多く、日々刺激を受けています。そのため、今月は自分の伸ばしたい英語のスキルはなんなのか、どんなスキルが足りないのかを考えることが多い月でした。

前回の記事では、英語での発信力を高めるために、普段ボクが行っているEJを活用した学習方法をご紹介しました。

ej.alc.co.jp

発信力を高めるためには、英語を話す場を作って練習を重ねていくことが大事だと思います。しかしそういった場があっても、まずは話したい内容がすぐに口から出てくる状態にならないとうまく話せないことを痛感し、試行錯誤しています。野球でいえば、改善点を検証しないまま、ただバッターボックスに立ち、バットを振り続けている感覚ですね。上達の実感が湧かないですし、上達する度合いも低いと思います。

英語学習において発信力を高めるためには、発信する場を作ることと同時に、話したい内容をすぐに口から出せるように普段から練習することが必要だと感じています。

そこで今回は、英語が口からすぐ出てくるようになるためにボクが実践している、EJを活用した学習方法をお伝えしたいと思います。

使いたい英語表現の宝探しをしよう!

最初のステップとして、EJに出てきた「自分が使いたいと思う英語表現」をチェックします。「使いたい表現」というのがポイントで、「さらっと言いたい表現」でもいいですし、「こんな言い回し知らなかった」という表現でもOKです。これがいわば「宝探し」です。

ボクの宝探しのプロセスは、EJを手にしてまずはリスニング中心に学習を行います。5日間ほど集中してリスニングをしてからスクリプトを見てどれくらい聞き取れているのかの答え合わせをします。そして内容を日本語訳と照らし合わせて理解します。

こうして英文スクリプトと日本語訳を照らし合わせていくと、「こんな言い方ができるのか」「聞き取れるけど自分では言えない」という表現が鮮明に浮かび上がってきます。その表現にマーカーを引くなり、ノートやデジタルメモに書き写します。これで宝探しは完了です。

宝物を自分のモノにするための音読方法

使いたい表現をピックアップしたら、次のステップとしてそれを実際に使いこなせるようになるために音読練習をします。

ボクは音源なしの音読、音源と自分の声を重ね合わせるようにして行うオーバーラッピング、シャドーイングという順序で音読を行っています。練習時間の比率としては、負荷が少ない音源なしの音読が多いです。スピードについていける話者の場合や発音を真似したい話者の場合にオーバーラッピングやシャドーイングを行っています。自分で見つけた「使いたい表現」を口からすぐに出せるようにすることが目的なので、マーカー等でチェックした表現のみ音読します。

まずは意味をしっかりと思い浮かべながら口に馴染ませるように音読を行います。その後、日→英訳、リード&ルックアップという方法を行います。

日→英訳は、NHKラジオ講座で「高校生からはじめる現代英語」の講師である伊藤サムさんが提唱している反訳トレーニング(英語の語順で書かれた日本語を見て、英語に直していく訓練)という方法に影響を受けて行っています。EJの日本語訳はナチュラルな日本語のため、反訳トレーニングとはやや異なりますが、日本語を読んで頭の中でイメージしたものを英語に直す作業は、できたときに達成感があります。練習をする過程で自然と暗記ができるので、いざという場面で英語が口から出てきやすくなる方法だと感じます。

もう一つのリード&ルックアップは、英文をさっと黙読(リード)した後、英文から目を離して正面を見て(ルックアップ)英文を音読する方法です。目の前の相手に伝えることを想定して、使いたい英文を口に出すのですが、自然に言えるようになるまで練習すると、買い物や散歩で外に出ているときにふと頭の中で英文を再生することができるようになります。英語学習が確実に身になっているという実感が得られ、もっと頑張ろうという気持ちになれる学習方法だと思います。

EJ6月号で「使いたい」と思った英語表現

EJ6月号の中で、ボクが使いたいと思ってマーカーをした表現をご紹介します。今回は、日本語訳→英語表現の順番で書くので、お読みいただいている皆さんもどんな英語表現になるか考えて言ってみてください。

まずは、Tea Time Talkに出てきた表現です。今月号は、毎週金曜日に放送されるアメリカのラジオ番組に関する内容でした。

週末が目の前です。
The weekend is almost here.

come(~に近づく)やaround the corner(すぐ近くに)を使ってしまいそうですが、こんなシンプルに言えるんですね。主語の部分を入れ替えれば応用ができそうです。

それを聞くことでアメリカ人の生活について洞察を得られるかもしれないのです。
Listening to them may give you insight into American Life.

無生物主語を使った文です。どうしても主語をIやyouにしたくなるので、このような形で言えるようになりたいです。また、最近では英語学習に関わるYouTube Liveの放送をよく聞いているので、American Lifeの部分をhow to improve Englishに変えれば自分の文脈として使えるなとも思いピックアップしました。

次は、「特別な家族の日」を題材にしたQuick Chatに出てきた表現です。

6月といえば、一人の父親として頭に浮かぶのは父の日。
What comes to mind in June, speaking as a father, is Father’s Day.

「~といえば」をwhat comes to mind ~で言えるようにしたいと思いました。

私の目から見た感じだけかもしれないけど。
(前略), but maybe that’s just from my eyes.

ボクが日本語でよく使う表現なので、英語でも言えるようにしておきたいと思い選びました。

最後は、World Newsの新型コロナウイルスに関するニュースの中で見つけた表現です。

月曜日になっても、多くの企業はオフィスを閉めたままで、多数のホワイトカラー労働者が在宅勤務を行なっています。
Even on Monday, a large number of businesses will stay shut, with many white-collar employees working from home.

まさに、そのまま自分たちにも使える表現だと思い、チェックしました。「(オフィスを)閉めたままにする」を表すstay shut、「在宅勤務」を表すworking from homeをしっかりと言えるようになれば、今の自分たちの日常を話す際にも大いに役立つと思いました。

このほかにもたくさんの表現にマーカーを引き、音読練習をしました。今まで見聞きしてきた表現を理解のレベルから自分で使いこなすレベルに到達させることができるように、引き続きこの方法でEJ6月号に取り組んでいきたいと思います。

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KAZU

構成・文:KAZU
約9カ月のイギリス語学留学を経て2007年4月から英語を使う仕事に就き現在に至る。仕事の幅を広げるため試行錯誤しながら英語学習中。やりたいことが多過ぎるのが悩みであるが、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心した令和のはじまり。

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Twitter(KAZU@🇬🇧英語学習)https://twitter.com/kazu_ctd/