
講談社の文芸ニュースサイト「TREE」で、50人以上の人気作家らが執筆するリレー連載がスタート。2020年4月1日以降の日本を舞台にした小説やエッセイが、1日に1作ずつ無料公開されます。
著名作家による無料連載が毎日読める
2020年5月1日から、文芸ニュースサイト「TREE」(運営:株式会社講談社)で、著名作家たちによる無料リレー連載「Day to Day」が始まります。
2020年4月1日以降の日本を舞台に、1人の著者が1日ずつ、小説かエッセイを執筆する連載です。
初回を担当するのは、作家の辻村深月さん。「2020年4月1日」を舞台にした小説になっています。
翌日5月2日には「2020年4月2日」を舞台にした作品が、5月3日以降も「2020年4月3日」以降を舞台にした作品が毎日掲載されます。
各作品の文字数は1000文字程度で、2、3分で読める長さです。スマートフォンやタブレット、PCからアクセスが可能。
▼「Day to Day」予告ページ
▼「Day to Day」目次ページ
翌日が楽しみになる、豪華執筆陣
下記の著者たちが予定されています。
英語版と中国語版も公開!
掲載作品は、英語版と中国語版でも公開されます。
英語翻訳を担当するのは株式会社トランネット、中国語翻訳は岳遠坤氏です。
英語翻訳担当の株式会社トランネットのコメント
15年以上にわたり日本の優れた文芸作品を海外に紹介して参りましたところ、この度の緊急連載「Day to Day」英訳のお話をいただき、その趣旨に感銘を受けました。小社の経験を活かし、微力ながらお役に立てれば幸いです。
株式会社トランネット
2300冊以上の翻訳実績を持つ出版専門の翻訳会社。近年は日本の文芸作品を海外、特に欧米諸国で翻訳出版することにも注力。白石一文氏、田口ランディ氏らの海外出版の代理人を務め、綿矢りさ氏、中村文則氏らを海外の文学イベントに推薦・随行するなど、日本文学の普及活動を行っている。また、日本の優れた書籍を英訳出版する内閣府国際広報事業“JAPAN LIBRARY”にも翻訳や編集でかかわっている。
中国語翻訳者の岳遠坤氏のコメント
これほど有意義な企画はないと思って、喜んでお受けした。
フィクションは"嘘"だ。しかし、時に物語の"嘘"を通して、真実が伝わることもある。
フィクション(小説)・ノンフィクション(随筆)の両面を持つこの企画は、緊急事態に置かれる日本人作家の日々の思いそのものだ。
同じく思わぬ災難に直面する世界に、中国に、その思いを伝える一助となれば嬉しい。
岳遠坤氏プロフィール
1981年、中国・山東省に生まれ。北京日本学研究センターにて博士(文学)学位を 取得 。現在、北京大学外国語学部助理教授。専門は日本文学。文学翻訳者。2011年に第18回野間文芸翻訳賞を受賞。訳書に山岡荘八『徳川家康』のほかに、司馬遼太郎『竜馬がゆく』、森鴎外短編集『舞姫』収録作、堀辰雄「風立ちぬ」、佐藤春夫作品集『田園の憂鬱』収録作、村上春樹『女のいない男たち』収録「シェエラザード」、吉田修一『怒り』、青山七恵『快楽』など計30作品以上。
「TREE」編集部より
「緊急事態宣言」が発令されて以降、作家と出版社にできることは何か、数年経っても、この時のことを忘れずに前に進める企画はないかと考え、「2020年4月1日以降の日本を舞台に、作家に1日ずつ掌編を書いていただく」という企画を立てました。
テレビをつけてもSNSを見ても、コロナの最新情報がまず飛び込むいま、小説家の力で、読むことで、少しでもみなさんの心を明るくできますように。読書を愛するすべての方に、今日からはじまる物語を楽しんでいただけますように――。
文芸ニュースサイト「TREE」とは
あなたの好きな物語に出会える文芸コンテンツサービスです。
「本」は「木」から生み出されます。明日の「本」はここから始まる、そんな本への熱い想いの詰まった講談社の情報サービスです。
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