「英語日記」のコツを伝授!継続して「書く」「話す」能力を向上させる心得【西田大】

「英語日記」で英語力アップ!

日記を「英語」で書いたことはありますか?「通訳」で「英語講師」の西田大(にしだまさる)さんに、自身が実践し、結果を出してきた「英語日記」のコツをご紹介いただきます。挫折しにくい、「書く」「話す」力を同時に身に付ける勉強法は必読です!

「英語日記」を続けるコツとは!?

近年人気の「英語日記」。英語学習書コーナーや、最近はコンビニエンスストアでも「英語で書く」ための「日記帳」を目にすることが増えてきました。

「英語日記」は非常に英語力が身に付く勉強法です。特に、「書く」「話す」といったアウトプット能力を伸ばすためにはうってつけの学習法ではないでしょうか。しかし、その一方で、挫折してしまう可能性が高い方法でもあるようです。

まずは、その「英語日記」を継続するちょっとしたコツを紹介します。

「英語日記」は「いつ」「どこで」「何に」書くと効果的!?

英語で日記は「いつ」「どこで」「何に」書くと効果的!?

「英語日記」の継続には、日記に書く内容や書き方も大切ですが、同じくらい「いつ」「どこで」「何に」書くかも大切な要素です。私自身もこれまで「英語日記」について継続と挫折を繰り返してきました。その経験から、私の考える最も継続率を高めるポイントは、日記を書くときの「時間」「場所」「アイテム」です。

日記を書くときの「時間」と「場所」

まず、「いつ」「どこで」についてですが、これは「いつでも、どこでも」自分に合った時間と場所でいいでしょう。「朝起きて誰もいないリビングで」「通勤通学中の電車の中で」「就寝前のベッドの中で」など、いつでもどこでも自分に合う時間と場所を見つけてください。

大切なのは「時間と場所を固定する」ことです。時間と場所の固定により「英語日記」が一日の生活の中でルーティン化され、書き忘れがなくなります。また、日記を書かない生活(一日)に違和感を持つようになります。こうすることで、継続率は格段に高まると思っていいでしょう。

日記を書くときの「アイテム」とは?

次に、「何に」書くか、使用する「アイテム」についてですが、アナログでもデジタルでも構いません。

ポイントは「いつでも見返すことができる」ということです。過去の日記を何度も見返してみることにより、自分の作った英文が自分の(使える)表現になっていきます。

また、意外かもしれませんが、数カ月前までさかのぼって読み返してみることで、現在の自分の英語力と比較することができ、自分の成長を感じることができるはずです。

最近では、FacebookやTwitterなどに自分の「英語日記」を投稿する人も増えてきました。SNSのアカウントを持っている人は、英語で日記を投稿してみて、モチベーションが上がるなと感じれば、試してみるのもよさそうです。

「英語日記」を継続するには事前準備が命!

「英語日記」を継続させるには、しっかりした「準備」をすることが重要です。

アナログで始める人は、あらかじめ日付の入った手帳タイプのものを準備するといいでしょう。デジタルを考えている人も、エクセルなどで数カ月分先まで日付を入力しておきます。こうした準備により、「毎日書かなければならない・・・」という気持ちが生まれます

書かなかった日(日記の中の空欄)を作りたくないという気持ちと、これまで毎日続けてきたという思いが「英語日記」継続のモチベーションを高めてくれます。

個人的な意見ですが、アナログな方法で書きたい人は、少し高価なものを購入するといいと思います。「これほど高価なものを買ったのだから・・・」という思いから挫折率が低くなる傾向にあるようです。

デジタル派の人は、「英語日記」のアプリを利用するのもおすすめです。非常に多くの種類のアプリがリリースされています。

▼こちらのサイトなど、参考になります。

tabippo.net

日記の効果的な書き方

「英語日記」の目的はあくまでも、「日常の記録」ではなく「英語力の向上」にあるはずです。この観点から、効果的に上達するポイントを2つ挙げます。

①同じ表現ばかり使わない

特に英語学習を始めたばかりの人は、自分の使える表現だけで書いてしまう傾向にあります。

I got up at 7:00 this morning.
今朝は7時に目が覚めた。

I had a lot of things to do.
やることがたくさんあった。

I was tired today.
今日も疲れた。

この繰り返しでは表現力も広がりませんし、面白みもなくなっていき、挫折につながりがちです。この英文の単調化を避けるためには「ルール設定」がおすすめです。

例えば、「一度使ったフレーズを1週間は使わない」「毎日5行以上書く」「I(私)以外が主語の文章を一つは作る」などのルールを自分で設定しておきます。
こうしたルールにより、先ほどの内容も下のようにリライトできます。

I got up at 7:00 am today.
今朝は7時に目が覚めた。

There were many things I had to do.
やることがたくさんあった。

My work is getting busier.
仕事が忙しくなってきた。

HELP ME!
助けてほしい!

My home is the best.
わが家が一番だ。

こうした表現は、日常生活の表現集を参照してもいいですし、ネットなどを使って調べてみるのもいいでしょう。

私のおすすめの本はこちらです。

CD-ROM付 起きてから寝るまで英語表現1000

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②「書いた」ことを声に出して「読んで」みる

「書いた」ことを声に出して「読んで」みる

繰り返しになりますが、「英語日記」の目標は「英語力の向上」にあります。この目標をさらに高いレベルで実現するためにも「音読」はおすすめです。

自分の日常生活に即して書いたこと(日記)を声に出して読むことで、書いた内容がさらに強く記憶に残り、会話の中で使えるようになります。

「英語日記」を書くことでライティング能力がアップし、さらにそれらを声に出して読むことにより書いた英文が記憶に残り、同時にスピーキング能力の強化も期待できるのです。

いわゆるアウトプット能力の「書く」「話す」が同時に高められていきます

また、「英語日記」が習慣化されることにより、日常生活のあらゆる場面で「英語で使える表現」を意識するようになるはずです。そのような表現に出合ったときは、それらをメモしておいて「日記」の中で意識的に使用していくといいでしょう。

このような少しずつの積み重ねが、アウトプット能力の上達につながっていきます。

 

いかがだったでしょうか?日本語でも挫折してしまった経験のある日記を「英語で」・・・?と思ったかもしれません。しかし、「書く」「話す」能力をアップさせるためには非常に有効な学習法です。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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英語力はメンタルで決まる

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西田大

西田大(にしだまさる)
1973年生まれ。関西大学文学部英文学科卒業。TOEIC 990点(満点)、英検一級、全国通訳案内士。23年間にわたり県立高校教員として勤務した後、通訳、英語講師として独立。通訳としての技量は高く評価され、国際会議や各国の大臣クラスの通訳にもアテンド。英語講師としては、TOEIC・英検などの検定試験から実用英語まで、幅広い分野の英語学習に精通し、その学習法・対策法は注目を集めている。著書に『「音読」で攻略TOEIC(R)L&Rテストでる文80』(かんき出版)、『英語力はメンタルで決まる』(アルク)、『 TOEIC(R)テストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』(かんき出版)など。

プロフィール写真:山本高裕