「どいて」「邪魔よ」って英語でなんて言うの?【映画で英語】

映画で英語

映画は生きた英語の宝庫。おすすめ映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を毎回1つ紹介します!

今日のおすすめ表現

You are in my way.

そのまま直訳すると、「あなたは私の通り道にいます」ということなのですが、つまりは「そこどいて」「邪魔よ」という意味になります。

表現の出どころ

この表現は、本連載の前回同様、主な登場人物が全員アジア人の作品『クレイジー・リッチ!』(原題:Crazy Rich Asians)で使われているものです。

原作は2013年にアメリカで発売されたケビン・クワンの同名小説で、日本語版も『クレイジー・リッチ・アジアンズ 』(竹書房)として出ています。小説の大ヒットを受けて映画化されたものですが、映像作品だと、いろいろなアクセントの英語を聞くことができて楽しいですよ。

主役のレイチェル・チュウ(コンスタンス・ウー)はアメリカ出身という設定なので当然アメリカ・アクセントですが、いかにもシンガポールらしい英語(中国語なまりだったり、語尾に“lah”が付いたり)や、イギリスで教育を受けたという設定のイギリス・アクセントの登場人物などもいます。

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今回の表現“You are in my way.”は、レイチェルがニック(ヘンリー・ゴールディング)の元カノ、アマンダ(ジン・ルージ)に向かって言う言葉です。

アマンダは当初、レイチェルに優しく接するのですが、その陰でレイチェルの滞在先ホテルのベッドに腹わたを抜いた血だらけの魚を置くといった嫌がらせをします。

元カノとその取り巻きたちによるいじめやニックの母親エレノア(ミシェル・ヨー)の厳しい態度に心が折れかけたレイチェル。でも親友のペク・リン(オークワフィナ)に元気付けてもらって自信を取り戻し、胸を張ってコリン(クリス・パン)のウェディングに参列します。

まるでレッドカーペットのような盛大なイベントとなっている結婚式会場でレイチェルは、アマンダの前に立ってこう言います。

You are in my way.
邪魔よ。

そこにいるのは、アマンダから嫌がらせをされて泣いていたレイチェルではありませんでした。自信たっぷりに「邪魔」と言い放って去っていくレイチェルを見て、アマンダは悔しそうに思わず“What!?”(何なの!?)と口にします。

ところで、“in one’s way”には、「(人)の邪魔になる」の他に「(人)なりの方法で」というまったく別の意味もあります。

また、よく似た表現で“on one’s way”がありますが、この場合は何かが途中であることや、「(人)が向かっているところ」を意味します。例えば、“I am on my way.”と言えば、「今向かっています」「今行きます」などという意味になります。

「邪魔よ」と言う意味の“You are in my way”は、自分の進路にピンポイントで相手がいて邪魔なので“in”、とイメージすれば分かりやすいかもしれませんね。

まとめ

“in one’s way”は前置詞が違うと意味が変わる表現の一つなので、覚えるまでは使うのに少し不安になってしまうかもしれません。前置詞は、イディオムとして「何も考えずに丸暗記しよう」と頑張る人も多いかもしれませんが、「どんな状態か」をイメージをしながら覚えるのも良いと思います。

ちなみに、丁寧に「どいてください」と言う場合は、“Could you move over?”(席を詰めてもらえませんか?という意味にもなります)とか“Can I get through?”(通っていいですか?)という表現を使うべきです。けんかにならないのが一番ですね。とはいえ、強気に「邪魔よ!」と言いたいときは、“You are in my way.”が使えます。

そしてせっかくなので、“I am on my way.”(今、向かっています)も、ぜひ覚えてくださいね。

松丸さとみさん

文:松丸さとみ

フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。
Blog:https://sat-mat.blogspot.jp/
Twitter:https://twitter.com/sugarbeat_jp

編集:GOTCHA!編集部