2020年に、スティーブ・ソレイシィさんの大ベストセラー『英会話なるほどフレーズ100』が発売20周年を迎えます。本連載では、累計発行部数90万超、Amazonでベストセラー1位を記録したこともある「なるほどフレーズ」シリーズから、最も使える英会話表現を紹介。皆さんの「英語の得意表現」を増やしていきましょう。第10回は「やめておきます」をお届けします。
記事を読むのにかかる時間
約2分
こんにちは。スティーブ・ソレイシィです。
「やめておきます」と言う場合、「遠慮します」や「結構です」など広い意味を含んでいますね。英語で 「やめておきます」を表すフレーズは、Pass. や、No, thank you. などたくさんあります。しかし、類義表現をたくさん勉強しても、使うときにどのフレーズが適切なのかと考えて迷ってしまうようでは困りますね。
「にじゅうまる表現」では、たくさんの類義語を知っている人にも、知らない人にも迷わず1つ使うにはコレ!といったスタンダードな表現を提供します。
それでは、「やめておきます」を短く一言でいう場合と、文の中で「~はやめておきます」という場合の2つをそれぞれを見ていきましょう。
「やめておきます」と断るときの定番フレーズ
I’d rather not.
やめておきます。
カラオケを歌うように勧められて、歌うのは「やめておきます」と断るときなどにピッタリな表現が、I’d rather not.(やめておきます/パスさせてもらいます)です。
お店で何かを勧められたときに、No, thank you.(結構です)と断る言い方は一般的ですが、友達の誘いに対する断り方としては、少し強過ぎます。
I’d rather not. は、省略しないで言うと、I would rather not. です。この would は丁寧な言い方ですので、さりげなく丁寧に断るのにいい表現なのです。できるだけ理由も伝えましょう。
例えば、「観覧車に乗ろう」と誘われたときに丁寧に断る場合は、I’d rather not. に続けて、Because I don’t like high places.(高所恐怖症なんだよ)のように一言説明を加えると、相手を傷付けてしまうことはありません。
「~するのはやめよう」と伝えるなら、Let’s not ~ .
知り合いとの会話では、Let's not.(やめよう)とダイレクトに言うことができます。Let’s not. は、2語で分かりやすく伝えられて便利なフレーズです。
Let’s go.(行こう) などのように、Let’s を使った肯定文はよく知られていますが、否定文も便利です。活用法は簡単です。「Let’s not +動詞」の形を使って、動詞を入れ替えて使いましょう。
例えば、Let’s not go now.(今行くのはやめよう)、Let’s not fight.(けんかはやめよう)や、Let’s not rush.(急ぐのをやめよう)などのように言います。
今日の英会話
A: You’re next.
B: I’d rather not.
A: 次はあなたの番ですよ。
B: やめておきます。
EXERCISES
Let’s not / I’d rather not. を使って次の日本語を英語で言ってみましょう。
1 とりあえずパスします。
2 お金を無駄遣いしないようにしよう
解答例は記事の最後をご覧ください。
※ 本記事は『英会話なるほどフレーズ100』の内容をもとに構成しています。
『英会話なるほどフレーズ100』ってどんな本?
不思議なことに、日本人はネイティブが知らないようなイディオムを知ってる・・・。
日本人に英語を教えている著者が「これだけでいいよ!」「もっと簡単な英語で話そう!」をポリシーに、アメリカ人が赤ちゃんのときから聞かされ成長とともに身に付けた100の表現を集めて解説しています。
掲載された基本フレーズ100とその発展フレーズ100は、簡単だけれども応用範囲が広い表現で、使えば使うほど味が出るものばかり。「これだけで伝えられるんだ」という開放感を感じて、英語の本当の楽しさを見いだしましょう。

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EXERCISESの解答例
1 I’d rather not now.
2 Let’s not waste money.
スティーブ・ソレイシィ(Steve Soreisi )
アメリカ・フロリダ州出身。1990年英語指導助として岐阜県に初来日。1998年早稲田大学大学院政治経済学部でマスコミュニケーション理論を学び同大学院修士課程を修了。2009年青山学院大学大学院国際政治学研究科博士課程を修了。拓殖大学、東洋英和女学院大学の専任講師を経て、2011年ソレイシィ研究所(株)を設立。現在、同研究所の代表として日本の「英語が使える国の仲間入り」を目指した英語教材の企画開発、英語教授法の研究と人材育成、英会話コーチ、セミナー、公演などを行っている。BBT大学教授。NHKラジオ第2放送「英会話タイムトライアル」講師(2012年4月~現在)。