2019年のゴールデンウィークは、なんと10連休!でも、外国人から「どうしてそんなにお休みするの?」と聞かれたら、うまく説明できますか?それぞれの祝日を英語で何と言うのか、チェックしておきましょう!
「祝日」を英語で言うと?
「祝日」は、最もシンプルな言い方をするなら holiday です。しかし、これだと普通の休日と区別がつきませんね。「法律で決められた公的な休日」という意味合いを強調したいなら、次のように言うといいでしょう。
祝日= national holiday, public holiday
イギリスでは、祝日には銀行が休みになるため bank holiday という言い方もします。これは日本も同じですね。連休前には、お金を下ろしておかないと!
4月29日は「昭和の日」
ゴールデンウィーク最初の祝日は「昭和の日」。
この日はもともと昭和天皇の誕生日だったため、1998年(昭和63年)までは「天皇誕生日」と呼ばれていました。天皇が代わっても祝日として残ることになりましたが、環境問題に深い関心を寄せていた昭和天皇にちなんで「みどりの日」と呼ばれることに。
さらに2007年からは、5月4日が「みどりの日」に、4月29日は「昭和の日」となりました。英語での表現は、割とそのまま。
「昭和の日」= Showa day、Day of Showa
ちなみに「昭和の日」は、法律では「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という位置付けです。
「バーベキューも続くと飽きるよね」「結構手間だしね」などとぶつくさ言う日ではありません。先人の苦労と令和時代の行く末に、思いをいたしましょう。
ついでに、2019年には「天皇誕生日」がありません!覚えておくと、親戚同士が集まってこれといった話題がないときのつなぎになるかも。
5月1日は「即位の礼」
祝日ではありませんが、これも覚えておくといいかもしれません。
「即位の礼」= accession ceremony, coronation ceremony
coronation だけでも通じるようです。
ちなみに、退位は abdication 。天皇が退位するのは、江戸時代の光格天皇以来のことで、およそ200年ぶり!まさに歴史的瞬間ですね。
5月3日は「憲法記念日」
連休まっさかりの5月3日は、「憲法記念日」。1947年のこの日、日本国憲法が施行されました。
憲法は英語で、constitution。そのため、「憲法記念日」は次のようになります。
「憲法記念日」= Constitusion Day, Constitution Memorial Day
「そろそろヒマを持て余してきた」という方は、この機会にしっかり日本国憲法を読み直してみるといいかもしれませんよ。
5月4日は「みどりの日」
先ほど「昭和の日」のところでも出てきた「みどりの日」。
法律では「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ということになっていますが、「なんかもう休みたかったから」というのが本当のところではないでしょうか。3日と5日が休みだったら、4日も休んでいいのではと考えるのが人情というものです。
さて、そんなリラックスモードの「みどりの日」、英語ではやっぱり Green Day かしら・・・と思ったらこれが違うんですね!
「みどりの日」= Greenery Day
greenery は「緑の草木、青葉」という意味。「昭和の日」のところでも出てきたように、もともと「みどりの日」は、昭和天皇が環境問題に関心が深く、自然を愛していたところに由来する名前です。緑色がお好きだったというわけではないので(お好きだったかもしれませんが)、色としての緑= green ではなくて greenery 、そして Greenery Day なんですね。
良い子の皆さんは、親せきのおじさん、おばさんに「『みどりの日』って英語でなんて言うか知ってる?」とクイズを出してみては?
「よく知ってるね!」とおこづかいをくれたらラッキー。ダメでも明日があります。
5月5日は「こどもの日」
ゴールデンウィークの真打ともいえるのがこれ、「こどもの日」!
祝日を規定する法律では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とされています。そうだったのか。お子さんがいない人は、とりあえずお母さんに感謝しておくといいかもしれません。
さて、「こどもの日」は、やはり子どもらしく素直です。
「こどもの日」=Children's Day
鯉のぼりが、ゆうゆうと青空を泳ぐ姿は大人が見てもいいものです。よい子の皆さん、元気に大きくなってくださいね!
まとめ
ついでに、「振替休日」を英語で何と言うのかチェックしておきましょう。
振替休日=substitute holiday
振替休日って、なんだか「得した!」という感じで、本来の祝日よりうれしい感じがしませんか?
いよいよ始まる令和時代も、振替休日がたくさんありますように!
文:尾野七青子
都内某所で働く初老の元OLにしてフリーライター。休みが取れた人もそうでない人も、どうぞゴールデンなウィークをお過ごしください。