first floor はいつも「地上階」なんでしょうか。ところ変われば階数も変わる?そんなミステリアスな現象が英語の世界にも起こるんです。
次に紹介するのは、とイギリス人のオリバーとアメリカ人のメアリーの会話です。会話はあえてAとBの会話としています。どちらがオリバーで、どちらがメアリーかを考えてみてください。
A: I have been waiting for you here on the first floor for over 20 minutes!
B: Hey, that’s where I am. I am sitting on a sofa in the lobby.
A: What? The lobby is on the ground floor, not the first floor.
いかがでしょう。
イギリスなどヨーロッパを旅行したことがある方なら、すぐに A がイギリス人のオリバーの発言と分かるでしょう。
イギリスをはじめとするヨーロッパの国々では、日本の first floor(つまり1階)にあたる階を ground floor と呼びます。そしてその上の階を下から順番に first、second、thirdとするのです。
今度は会話を日本語で見てみましょう。分かりやすいように名前を入れておきます。
オリバー(英):1階で君が来るのを20分以上も待ってるよ。
メアリー(米):ねえ、私も1階にいるわよ。ロビーのソファーに座っているわ。
オリバー(英):何だって?ロビーは地上階だよ、1階じゃない。
イギリス人とアメリカ人が「first floor で待ち合わせ」するとこんな会話が成立してしまうとは。なんともややこしいですね。
では、日本語に訳すときはどうしたらいいんでしょう。イギリス英語の first floor は2階とするべきなんでしょうか。でも、2階はイギリスではやっぱり1階で、そしたら ground floor は1階じゃなくて…。
はぁ、頭が混乱してきました。文化の違いは理解が難しい!
原案:アルク データベース編集部
文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)
GOTCHA(ガチャ、gάtʃə)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。