英単語の暗記は「語源」で考えれば上手くいく

2018年5月23日に株式会社かんき出版から発売された『英単語の語源図鑑』をご紹介。英単語を暗記するのって大変!という方におススメの一冊です。

『英単語の語源図鑑』(清水 建二/著  すずき ひろし/著 本間昭文/イラスト)

世の中にはさまざまな単語集があるものの、英単語の暗記は結構時間がかかりますし、なかなか大変なもの。「試験に出る」単語集、「例文」で覚える単語集、「ゴロ」で覚える単語集・・・などなど。けれども「もっとも効率的な英単語の覚え方は、語源学習である!」と約40年間に渡り英語を指導してきた本書の著者はそう断言しています。今回それを可能にしたのがここで紹介する『英単語の語源図鑑』です。

語源学習なら英単語が芋ずる式に暗記できる!

語彙数をケタ違いに増やすことが可能

「語源」とは、漢字でいう、偏(へん)、旁(つくり)などにあたるものです。実はたいていの英単語は「語根」「接頭辞」「接尾辞」の3つに分解することができます。ここでは attraction(魅力)を例として説明しましょう。

attraction ⇒ at(?の方へ;接頭辞)+ tract(引く;語根)+ ion(名詞化する;接尾辞)
語源 tract=「引く」というイメージが浮かぶようになれば・・・
  • contract は con(共に)+ tract(引く)⇒ 引き合う ⇒ 契約 する
  • extract は ex(外に)+ tract(引く)⇒ 外に引く ⇒ 引き出す
  • traction は dis(離れて)+ tract(引く)+ ion(名詞化する)⇒ 引き離すもの ⇒ 気晴らし
このように、語源がイメージできれば、芋づる式に語彙が広がっていくというわけです!

語源で英単語をマッピングして語彙を増やす!

重要単語を語源に沿って分解

 

上の図のように、語源をイラストによって英単語を関連づけて直感的に覚えていくことで、効率よく語彙を習得していくことができるのです。

この方法によってなんと1万語レベルの語彙が身につくことが、すでに語源研究によって実証されているとのことです。 ちなみに 1万語レベルの語彙力とは英字新聞や雑誌を不自由なく読める程度の語数とされています(東京大学の合格に必要なのは6000語だと言われています)。

イラストだから覚えやすく、忘れにくい!

イラストはかわいくてわかりやすい

単語ごとにイラストがついている

中高で扱う基本語も多数掲載

1単語につき1イラストが掲載された本書は、著者の長年の構想を実現した一冊だそうです。英語や英単語のイラスト化を得意とするすずきひろし氏と、イラストレーターの本間昭文氏の手によって、幅広い概念が 具体的な イラストによって表現されています。

そのイラストと語源のイメージ力によって、単調になりがちな従来の暗記では得られないより立体的な語彙のネットワークが脳内に構築されていきます。

さらに語源によって関連語が 整理 され、単語の意味を記憶から引き出しやすくなり、忘れかけた単語の意味も容易に思い出すことができるようになるでしょう。

この学習なら語彙が増え英語を読む力、聴く力もぐんぐん伸びていきます!

英単語、今までひたすら覚えることに時間はかけてきたけれど、思ったより効果が得られていないかも?といった方にオススメの効率的な学習方法です。ぜひ、試してみて!

英単語の語源図鑑
  • 作者: 清水建二,すずきひろし,本間昭文
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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構成:GOTCHA! 編集部

GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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