歓迎会のシーズン!海外からきた同僚をもてなすカラオケ術

新年度が始まり、歓迎会が行われる職場も多いことでしょう。中には、海外から新しいメンバーを迎えたという方もいるかもしれません。今回は、実は音大卒であり一人カラオケの常連でもある筆者が、カラオケが初めてという外国人の方を楽しませる、曲選びや盛り上げのコツをご紹介します。

好みの曲は人によってバラバラ

「海外から来た新人さん、洋楽中心に歌い、一緒に盛り上がろう!」「いやいや、ここは日本特有の演歌でもてなすべき」「海外でも有名な日本のアーティストの曲が無難では?」と、海外の方とカラオケに行くのは、曲選びに非常に迷います。

しかし日本人同士でも好きな曲が異なるように、外国人には絶対この曲という鉄板ネタは、残念ながらなさそうです。私も知り合いの外国人に、どんな曲が好きかを聞いてみましたが、世代や趣味によって全くバラバラです。

初めて聴く日本の歌は新鮮な気持ちで楽しめるという方もいれば、日本語が分からないから全然盛り上がれないという方もいて、同じ曲でも正反対の反応なのです。

実際、数年前に、同世代の外国人とカラオケに行って、ビートルズの曲を歌いましたが、その時も反応はイマイチ。

世界的にも超有名な曲ばかりですが、彼らにとってはいわゆる懐メロのようなもので、両親もしくは祖父母の世代の音楽、という捉え方なのかもしれません。良かれと思って歌ったところ、一向に盛りあがらず、まさに HELP! 状態でした。

困ったときにおすすめの曲はコレ!

このように人によって音楽の好みはバラバラですが、各世代別のヒット曲を押さえておけば全く聞いたことのない曲ばかりという事態は避けられそうです。年代ごとにカラオケにおすすめの曲を紹介します。

1970年代

Billy Joel「Pianoman」

酒と喧噪(けんそう)の中、ピアノ一つで客を盛り上げる「ピアノマン」・・・という宴会の場にピッタリな歌詞の内容。さらに何度も同じサビが出てくるので、聞いたことがない人でも簡単に盛り上がれそうです。

1980年代

Queen「We are the Champion」「We will rock you」

どちらも主語が「We=(私たち)」な上、「俺たちが世界の頂点!」「いつか見てろよ!」という、強い意気込みを表現する歌詞が、チームワークを一層深められそうですね。いくつかのカラオケ機種には、本人たちのライブ映像に乗せて歌えるバージョンもありますよ。

1990年代

Mr.Big「To Be With You」

歌詞の内容は、好きな女の子を励ますラブソングですが、大勢で歌うサビのコーラスで、声を合わせて大合唱できます。

Celine Dion「My heart will go on」

日本でも大ヒットした「タイタニック」の主題歌。世界のディーヴァ(歌姫)とも呼ばれるセリーヌ・ディオンの名曲ですが、原曲のキーで歌うのはかなりつらいはず・・・。そこを、あえて頑張る姿が、見る人の心を動かすかもしれません。

2000年代

Daniel Powter「Bad day」

一時は「現代のピアノマン」とも呼ばれたダニエル・パウターの有名曲。仲間を励ますのに良さそうな歌詞です。こちらは野外ライブの映像が収録されたカラオケ機種もあります。

Lady Gaga「Poker Face」

音楽だけでなく、驚きのファッションや、名言が飛び出すインタビュー、積極的な奉仕活動などさまざまなインパクトを与えて下さる「ガガ様」の曲。派手に歌い上げて、緊張している皆のポーカーフェイスを崩しましょう。

以上が世代ごとのおすすめ曲です。

主に英語圏、特にアメリカでのヒットチャートに沿ったようなおすすめ曲ですが、特定の国や地域で有名な日本の曲もあります。

例えばテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」という曲は、中国でもかなり幅広い世代に知られる曲です。私も、中国に行った時、さまざまな場面でこの歌を聞きました。また「昴 -すばる-」や「北国の春」も、中国の有名歌手にカバーされたようで、日本の代表的な曲として知られています。

カラオケの最新機能を使いこなそう

最近のカラオケ機能を使えば、打ち解けられるチャンスが広がるかもしれません。

表示言語の変更

カラオケの曲を本で選ぶ時代はほぼ終わり、最近はタブレット端末のような専用リモコンで曲を選びます。中には、その表示言語を英語・中国語・韓国語など、日本語以外の表示に切り替えられるものもあるので、日本語に不慣れな方も、スムーズに曲選びができるでしょう。もし外国人の方が、画面操作に戸惑っていたら、さりげなく言語を切り替えて“It's your turn to choose a song.”と渡してあげましょう。

本人映像、さらにライブ映像、アニメ映像も

曲中の映像に、ミュージシャン本人が登場するライブ映像やPVを収録するカラオケ(機種)も増えてきています。洋楽でも、何万人のファンに囲まれ、歓声と共に歌うアーティストのライブ映像がいくつも収録されており、まるでライブに参加しているように盛り上がれるかもしれません。

またアニメで使用された曲は、そのまま作品中の映像が流れるものもあります。日本のアニメが好きな外国人の方は、好みのキャクラターが登場すれば、盛り上がること間違いなしです。

さらなる上級者へ・・・。拍手、鳴り物、ボイスチェンジャー

そして曲の検索以外の機能にも注目。サウンドエフェクトとして、ボタン一つで、拍手や歓声、手拍子などの音が鳴らせる機能があります。これ自体は何という事もない音なのですが、「音楽だけじゃなく、周りの人も再現するなんて、いかにも日本的だ!」と面白がられた事があります。

またマイクから発された音を、リアルタイムに変換するボイスチェンジャーも面白い機能。自分の声を少し高めに変えたり、デスメタルのような、うなり声に変えたりすることもできます。さらに低い男性の声を、女性の声に変換できたりします。女性のアーティストの曲も、キーそのままで歌えるので、レパートリーが一気に増えますよ!

まとめ

外国人の方に限らず、大勢のカラオケを楽しむためのポイントは、うまく歌えるかどうかではなく、一緒に盛り上がれるかどうか。共通の話題が見つかるように、お互いが好きな曲・アーティストが見つかれば、それだけで一気に打ち解けられるでしょう。

あくまで私の経験上ですが、外国人の方と一緒のカラオケのほうが、より大声で、全員で一斉に歌うような盛り上がり方が多いように感じます。自分が知らない曲でも、前のめりで盛り上げたいものですね。

私も、地声がとても低いのですが、ボイスチェンジャーのおかげで、ノリノリで乃木坂46の曲を歌えています。まぁ、冒頭で申し上げたとおり、一人カラオケなのですが・・・。

文:したら
文:したら

学生時代からWEB業界で働きはじめ、外国人エンジニアの派遣事業、中国との共同システム開発、英会話スクールのメディア運営などを経験。現在は人生3度目のフリーランス生活として、SEO対策・サイト制作から、PC修理、LANケーブルの配線まで、ITに関わる仕事を浅く広く請け負い中です。

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