「英語5分間トレーニング」などNHKラジオの英語番組を10年担当した英語トレーナー・岩村圭南先生が、英会話が楽しくなる「知って得する」英語表現を紹介!
「一目瞭然」を英語にすると?
こんにちは、英語トレーナーの岩村圭南です。
早速ですが
「そんなの一目瞭然だよ」
これを英語で言ってみてください。
日常会話でよく使う四字熟語です。突然、「英語で」と言われても、すぐには思いつかないかもしれませんね。
「一目瞭然」は That's plain to anyone.で表現できます! be plain to anyoneは「誰にとっても明らか」という意味。
四字熟語を英語で表現してみよう
それでは四字熟語の英訳にトライしてみましょう。
日本語の意味になるように以下のカッコに適切な語を入れてください。ヒントとして最初の1文字が与えられています。
(1)意気投合
He and I really ( h ) it off.
彼と僕はすっかり意気投合した。
(2)先手必勝
Whoever ( s ) first wins.
先手必勝。
(3)他力本願
You shouldn't ( r ) on others.
他力本願じゃだめだよ。
(4)単刀直入
I'll cut to the ( c ). Marry me.
単刀直入に言う。僕と結婚してくれ。
(5)天地神明
I'm not lying. I ( s ) to God!
天地神明に誓って嘘ではありません!
(6)二束三文
It's nothing but ( w ) junk.
それは二束三文のがらくただよ。
(7)本末転倒
You've got things ( b ).
それって本末転倒だろ。
(8)八方美人
She tries to ( p ) everybody.
彼女は八方美人だ。
(9)波瀾万丈
He's lived a life full of ( u ) and ( d ).
彼は波瀾万丈の人生を送って来た。
(10)岡目八目
Sometimes you can see best from a ( d ).
岡目八目だよ。
いかがでしたか? 難しかったかもしれませんが、四字熟語を分かりやすい言葉に置き換えてから、それを英語で表現すればいいのです。
ワンポイント解説&英文
答えを確認しながら、各四字熟語に関連した英文(⇒)も一緒に覚えましょう。
(1)He and I really ( hit ) it off.
hit it off「気が合う、仲良くなる(意気投合)」。
⇒ We are on the same wavelength.「僕たちは波長が合う」。
(2)Whoever ( strikes ) first wins.
「最初に攻撃した方が勝つ(先手必勝)」。
⇒ Persistence wins in the end.「最後には粘り強さが勝つ」。
(3)You shouldn't ( rely ) on others.
rely on others「他人に頼る(他力本願)」。
⇒ Don't expect anybody to rescue you.「誰かに救ってもらおうと思うな」。
(4)I'll cut to the ( chase ). Marry me.
cut to the chase「本題に入る、要点を言う(単刀直入)」。
⇒ Don't beat around the bush.「遠回しな言い方はよしてくれ」。
(5)I'm not lying. I ( swear ) to God!
swear to God「神に誓う(天地神明)」。
⇒ Swear to me you won't lie.「嘘をつかないと私に誓って」。
(6)It's nothing but ( worthless ) junk.
nothing but worthless junk「価値のないがらくたにすぎない(二束三文)」。
⇒ He is perfectly useless as a salaried office worker.「彼はサラリーマンとしてはまったく使いものにならない」。
(7)You've got things ( backwards ).
get things backwards「物事を逆さにする(本末転倒)」。
⇒ It's all upside-down, inside-out and backwards.「それじゃごちゃごちゃじゃないか(訳がわからない)」。
(8)She tries to ( please ) everybody.
try to please everybody「みんなを喜ばせようとする(八方美人)」。
⇒ She has a smile for everyone she meets.「彼女は会う人みんなにいい顔をする」。
(9)He's lived a life full of ( ups ) and ( downs ).
full of ups and downs「浮き沈みがある(波瀾万丈)」。
⇒ Life has its peaks and valleys.「人生山あり谷あり」。
(10)Sometimes you can see best from a ( distance ).
see best from a distance「少し離れると一番よく見える(岡目八目)」。
⇒ He can't see the forest for the trees.「彼は全体が見えない(木を見て森を見ず)」。
See you next time.
文・岩村圭南(いわむら・けいなん)
上智大学文学部卒業後、ミシガン大学大学院修士課程を修了。専門は英語教授法。上智短期大学助教授を経て、独立。NHKラジオ放送で10年間にわたり「英会話レッツスピーク」、「徹底トレーニング英会話」、「英語5分間トレーニング」の講師を担当する。現在はコンテンツ・クリエーターとして、英語教材の執筆・制作監修、インターネットのコンテンツ制作に従事。著書は『1分間英語(イングリッシュ)スピーキング編』、『1分間英語(イングリッシュ)リスニング編』、『完全攻略! TOEFL ITP(R)テスト リスニング』(アルク刊)、『困った場面を切り抜ける 簡単カタコト英会話』(マイナビ出版刊)など多数。ホームページ『日刊 英語の筋トレ』