TOEICスピーキングテストとは?
「TOEIC」と聞くと、就活や昇進などで使われるListening & Readingテストのイメージが強いですよね。しかし実はSpeaking & Writingテストというものも存在します。
また、この2つを区別するために、最近では前者をTOEIC L&R、後者をTOEIC S&Wと呼ぶようになりました。
TOEIC L&Rは、問題集などの勉強だけで高得点を取得することも可能です。しかし、L&Rで高得点だからといって、英語が話せるとは限りません。
そこで、もっと実践的な英語力の指標としてTOEIC S&Wテストが登場したのです。
まずはスピーキングテストだけを受験するのがオススメ!
TOEIC S&Wは文字通りスピーキングとライティングの試験ですが、はじめて受験する人にオススメなのは「スピーキングテスト」だけを受験することです。
もちろんS&Wで一気に英語力を測るのも良いのですが、実はこの試験、受験料がちょっと高い……!
TOEIC Speaking & Writingテスト
内容:Speakingテスト20分+Writingテスト40分
受験料:10,260円(税込み)
しかもスピーキングもライティングも対策をかなり綿密にしておく必要があり、はじめての人にとっては、両方対策をするのがなかなか大変なのです。
仕事で英語を使っている人はS&Wを最初から受験しても良いと思います。しかしそうではなくて「これから英語を使えるようになりたいから受験してみよう」と思っている人は、まずスピーキングテストだけを受けるのがオススメです!
TOEIC Speakingテスト
内容:Speakingテスト20分
受験料:6,804円(税込み)
S&Wを受験するよりもちょっと割高ではありますが……それでもS&Wよりは少し金額も下がり、比較的気軽に受けられるのではないでしょうか。
個人的には書く力よりも話す力の方が、ビジネスでは重要だと思います。ということで、まずはスピーキングテストで高得点を狙ってみましょう!
TOEICスピーキングテストの試験内容&当日の流れ
1.受験会場の入り口に集合
まずは受験会場の前に集合し、指定のロッカーに荷物を預けます。
受験会場に入る前に、公式認定証に印刷するための写真を撮影します。係の人が撮ってくれるので、特にコチラ側が何かをする必要はありません。
2.受験の準備&マイクチェック
スピーキングテストはコンピューターで受験します。座席へ案内されたら、PC画面の指示に従って試験の準備やマイクチェックをおこないます。
座席は仕切られた簡易的なブースのようになっていて、ヘッドセットが用意されています。
個室ではないので、他の受験者の声も結構聞こえてしまうのが欠点。まわりの声にまどわされない集中力が必要です。
3.第1問は音読問題
短い英文を音読する問題です。発音やイントネーション、アクセントがチェックされています。
問題数は2問で、文章を黙読する時間が45秒、実際に音読する時間が45秒あります。
ここはそれほどハードルが高くないので、自分をスピーキングに慣らしていくイメージで取り組むことができます。
4.第2問は写真描写問題
1枚の写真を見て、内容を描写する問題です。文法、語彙、一貫性がチェックされています。なるべくたくさんのことを描写するのがポイントです。
問題数は1問で、写真を見て考える時間が30秒、実際に回答する時間が45秒あります。
正直なところ「えー!なんて平凡な写真なんだ!描写しづらい!」と叫びたくなるほど、描写しにくい写真が出てくることもあります(笑)。
5.第3問は応答問題
インタビューや電話に応答する問題です。内容の妥当性や、文章の完成度が求められます。
問題数は3問で、準備時間はありません。1問に付き15秒もしくは30秒の時間が確保されています。
質問文はわりと短文なので、会話のテーマさえ苦手分野でなければ、答えやすい設問です!
6.第4問は提示された情報に基づく応答問題
第3問と似ていますが、先に資料が提示されている点が異なります。旅程表やレストランのメニュー、時刻表などの情報をもとに、設問に対して答えていきます。
問題数は3問で、この問題も準備時間はありません。1問は15秒もしくは30秒です。
提示された情報をもとに答えれば良いので、この問題も比較的難易度は低いです。
ただ情報を読み込むための準備時間がないので、パッと見て情報を把握する力が必要になります。要するに、リーディングの力が必要ということですね!
7.第5問は解決策を提案する問題
最初に、問題発生に関するメッセージを聞きます。準備時間30秒のあと、その問題に対する解決策を60秒で提案します。
例えば顧客からのクレームの留守番電話が入っていたとして、それに対する解決策を自分で考えて提案する感じです。
特に情報は与えられておらず、問題発生のメッセージを聞き取るリスニング力と、その問題の解決策を自分で考える力が必要になります。実際のビジネスで英語を使っていない人にとっては、かなり難しい設問です。
問題数は1問。そもそもリスニングできないと60秒の時間を持て余すことになるので注意ですよ!
8.第6問は意見を述べる問題
設問に対して、自分の意見を述べる問題です。設問を聞いた後、準備をする時間が15秒、回答する時間が60秒あります。問題数は1問です。
ある問いかけに対して、自分は反対なのか賛成なのか、またなぜそう思うのかを回答する必要があります。自分の意見を述べるのが苦手な人にとっては、練習が必要でしょう。
TOEICスピーキングテストの対策方法
スピーキングテストで高得点をとるためには、2つの対策が必要です。
1つはスピーキング力をアップさせること、もう1つは問題傾向をしっかり把握しておくことです。
ちゃんと英語が話せる人でも、スピーキングテストの問題形式を知らなかったとしたら、瞬時に回答するのが難しいと思います。問題傾向の把握は、絶対に必要です。
では、この2つの力をどのように高めていけば良いのか?対策方法をご紹介します!
(1)スピーキングテストのための問題集を解こう!
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パート別の対策方法がくわしく解説されている問題集で、何回も練習しましょう!
上記の問題集は、かなりくわしく採点ポイントを教えてくれます。
例えば、言いよどんで沈黙の時間があったりすると点数に影響するなど、細かい最低基準も載っています。
(2)英会話でロールプレイングをしよう!
英会話スクールでも、オンライン英会話でも良いのですが、問題形式に沿った練習をしてみるのがオススメです!実際に話してみないことには、スピーキング力は高まりません。
アウトプットをして間違いをチェックしてもらうことが、スキルアップの近道ですよ!
まとめ
TOIECスピーキングテストおよびS&Wテストは、TOEIC L&Rで700点以上をとれる英語力がある人にオススメです。なぜならスピーキングテストでは、リスニングやリーディングの力も問われるため、ある程度の英語力がないと挑めないのです。
スピーキングテストのスコアを持っていれば、実践的な英語力を数値で示すことができます。L&Rだけではなく、ぜひスピーキングテストも受験してみましょう!