「得意科目は英語です」「TOEICのスコアは800点です」・・・という“上級者”でも、実際に英語で話すシーンになると、つい無口になってしまう人、結構多いのでは? 単語も文法もよく理解しているのに、なぜ話せないのでしょう?今回紹介する『図解 7日間で突然、英語ペラペラになる本』では、日本人が英語をしゃべれないのは「9割が気持ちの問題」と断言しています。
目次
脳に「英語専用回路」を作る?
英会話に詰まってしまう原因として「頭の中で日本語と英語をいちいち行き来している」という問題があります。文法や単語を気にしながら和文英訳、英文和訳をくり返しているうちに、会話に乗り遅れてしまうのです。英会話で一番大切なのは「自分の言いたいことが伝わるかどうか」。いくら文法的に正確であっても、相手を1分も待たせたあとで話したのでは会話になりません。
日本語の世界から離れて、英語で考え、英語で感じ、英語で表現する―つまりネイティブの英米人と同じプロセスで会話ができるようになる必要があります。外国語習得では、ネイティヴの言語処理プロセスを真似する以上の上達法は絶対に存在しないのですから。
※本書P.18より抜粋
私たちの目標はここです!頭の中に、英語で考え、英語で話す「英語専用回路」を作るために、本書では7つのポイントを紹介しています。
中には「?」と思うものもありますね。順番に見ていきましょう。
1.英語は「自分で」話さない
英語をしゃべるときには、日本人の自分ではなく「アメリカ人」になってしまいましょう! 日本語を話しているときとはまるで別人のように、テンションを変えてしまうのです。日本では謙虚が美徳とされますが、アメリカは過剰なまでの自己肯定が好まれる”I can do it. We can do it.”の世界。たとえ英語が間違っていても、自信たっぷりに、大声で、堂々と話すほうがいいのです。
2.アラブ人のマネをしよう
アラブ人が英語を話すときの態度やテクニックには、見習うべきところがたくさんあります。まずは、3メートル離れたところに立っている人に話すつもりで、大きな声ではっきりと話すこと。もうひとつは、「r」を強調して発音すること。アラブ人は、yourは「ユアール」、sharpは「シャールプ」と、「r」を強烈に発音します。日本人が「r」の入った単語を発音するときには、これをまねるくらいでちょうどいいのです。
3.雑音に耳をそばだてる
日本人の多くは、英語の発音のルールを身につけていないので、聞き取ることも発音することもできていません。本書によれば、日本人のリスニングの問題点は以下の3つ。
これらを克服することで、リスニングはぐっと楽になるはずです。
4.まずはCouldと言ってみる
英会話に慣れていないうちに表現のバリエーションを増やそうとしても、いざ話す場面になってあまり役に立ちません。場面に応じた定番表現がひとつ体に染みついていれば大丈夫。相手に「○○してもらえますか?」と依頼するときには「Could you+動詞・・・?」が無難で確実です。「Will you+動詞・・・?」はほとんど命令文と同じで、丁寧な表現ではありません。自分が「○○してもいいですか?」と聞くときは「Could I+動詞・・・?」でOKです。
5.語順のまま聞き・理解する
4.の「定型文に当てはめる作戦」はかなり有効ですが、ある程度自由な表現をしたいなら、やはり「英語の語順への理解」が必要です。日本語の語順は「Aが」「Bを」「Cする」ですが、英語では「Aが」「Cする」「Bを」となるので、これを間違えると意味が通じません。本書であげている「英語をしゃべるときの万能ルール」はこちら。
①まず、 名詞〔人〕+動詞+名詞と並べる。
まずはこれが基本です。英文和訳、和文英訳して会話しようとすると、どうしてもうまくいきません。英語を英語の語順のまま聞き、理解することが重要です。
6.カタカナ語はまず疑う
日本では至るところに「カタカナ英語」があふれていますが、本書によれば「日本語化している英語の音は、ほとんどすべて間違い」。例えば、premiumは「プレミアム」ではなく、「プリーミアム」のようになるのが正しい発音。また、単語の意味を勘違いしている場合もあります。例えば、mansionはプール付きでメイドもいるような「大邸宅」を意味するので、日本人のイメージとは合いません。それぞれの単語が本来どういう音や意味を持っているのかを意識するようにしましょう。
7.顔で話す
英米では、人と会話するときには、必ず目を合わせるのが暗黙の了解。日本式に視線を動かすと「なにか隠しているの?」と思われてしまいます。また、日本人は相槌を多く打つ傾向がありますが、アメリカ人には「言いたいことを一気に喋ってしまいたい」という人が多いので、相槌は日本語のときの1/5~1/10くらいで十分。このように、視線や表情、体の向きなど、言語以外の部分がコミュニケーションにつながることを意識しましょう。