日本橋で、特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」が始まりました
東京・日本橋の三井記念美術館で「松島 瑞巌寺と伊達政宗」が開催中(2016年9月20日~2016年11月13日)。こちらは、GOTCHA!連載「サムライENGLISH」でもおなじみの松島 瑞巌寺の寺宝や、「黒漆五枚胴具足」「山形文様陣羽織」などが多数出展される、大注目の特別展です。
一般公開に先立ち、我らが伊達武将隊の伊達政宗様、片倉小十郎景綱様、支倉常長様が会場を訪問されましたので、その様子をちらっと号外でレポートいたします!
写真左から、伊達武将隊の支倉常長様、伊達政宗様、片倉小十郎景綱様
Mitsui Memorial Museum(三井記念美術館)
三井記念美術館は、三井本館の7階にあります。美術館そのものが美術品のように美しく(本館の建物は、洋風建築として国の重要文化財に指定されているのだとか!)、重厚なエレベーターやエントランスも、非日常の空間に通じる入口のようです。では早速、展示会場へ向かいましょう。
入るとすぐに大きなパネルが!早速、撮影です。
「政宗様、こちらの文字の近くのほうがよろしいのでは?」
全員が思わず注目したのは…。
Special Exhibition 「Matsushima Zuigan-ji and Date Masamune」(特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」)
そう、今回の展示は松島 瑞巌寺の本堂の修理完成と、伊達政宗公生誕450年を記念した非常に記念すべき展示会なのです!(政宗様の右後ろの文字、読めますでしょうか?)瑞巌寺と伊達政宗公、そして仙台藩の歴史に関する品々がテーマごとに展示されています。
本当に貴重な展示品ばかりで、7つある展示室すべてをご紹介しているとエンドレスになってしまうため、今回は政宗公のある有名な木像にスポットを当ててご紹介します。
…ということで、思いきり後ろ髪を引かれますが、足早にお目当ての展示室7へ進みましょう!
(これをご覧のあなたは、ぜひお時間の許す限り、展示室の素敵な空間ともども、じっくりご堪能くださいませ。)
Seated sculpture of Date Masamune(伊達政宗甲冑倚像・だてまさむねかっちゅういぞう
こちらが「サムライENGLISH」注目、瑞巌寺収蔵の「伊達政宗甲冑倚像」!
政宗公の17回忌に、正室・陽徳院の発願により2代藩主の忠宗公が作らせた等身大の木造甲冑像です。政宗公が27歳の時のお姿と言われ、政宗公の遺言により、うっすらと右目が開いています(※)。
それにしても、政宗公と政宗様の三日月カーブの見事なシンクロ率…!
※伊達政宗公は幼少の頃に疱瘡(天然痘)により右目を失明しましたが、「両親からいただいた体は五体満足だったので、その感謝を示したい」との遺言により、像は両目がある姿に作られています。
ちなみにこの陽徳院の木像は上記写真・政宗様の右後ろ側、お二人の長女・天麟院の木像は景綱様の左後ろ側と、政宗公の像を挟むように展示されています。細部まで実にリアルに作られていて、数百年も前のものとは思えない程、鮮やかで美しいです。
個人的なおススメ鑑賞法は、写真のように、少し下から見上げること。少し伏し目の政宗公像と目線を合わせると、さらに威厳と温かさを感じられますし、まるで政宗公に謁見しているような気分になれますよ。(展示会の混雑具合によっては、他のお客様のご迷惑にならないよう、お気を付けてお試しくださいませ。)
それにしても政宗様、じっくりとご覧になっていますね。
この展示室7だけを見ても、甲冑や陣羽織、昨年あらたに発見された政宗公直筆の絵、直筆の詩歌や手紙などが数多く展示されていて、豪華と言うほかありません!今回の特別展では、政宗公の戦国武将としての面だけでなく、非常に優れた文化人としての面に触れることができるのも、大きな見どころとなっています。
また今回は、特別に東日本大震災復興を祈念して瑞巌寺五大堂のご本尊・五大明王像も出品されています。
こちらは平安時代前期作、33年に一度しか公開されない秘仏で、次回のご開帳はなんと2039年!しかも、お寺の外で公開されるのは今回が初という貴重な仏様なのです。ぜひご自身の目で実物をご覧になり、思いを込めてお手を合わせてくださいませ。
なお、五大明王とは、不動明王像を中心にした五明王像を指します。不動明王をご自分のあるべき理想の姿としていた政宗公も、きっと特別な思いでこの不動明王像をご覧になったのではないでしょうか。(上の写真で政宗様の後ろにお姿が見えるのが、まさにその不動明王像です。)
色々な人の思いや祈りがこもった特別展「松島瑞巌寺と伊達政宗」。11月13日までと長期開催していますので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!
※今回は、三井記念美術館様、瑞巌寺様のご承諾を得て撮影をしております。展示室内での写真撮影は禁止となって おりますので、何卒ご了承ください。また、当記事内の画像の無断転載及び複製はご遠慮ください。
※英語表記は、すべて「特別展 松島 瑞巌寺と伊達政宗」目録(公益財団法人 三井文庫 三井記念美術館 編集発行)に準じています。
※開催期間中に展示品の入れ替えがありますので、各展示品の展示期間は公式サイトでご確認ください。
参考サイト
奥州仙台おもてなし集団・伊達武将隊(The Oshu Sendai Welcome Squad Date Busho-tai)
杜の都・仙台の魅力を広めるため、 仙台藩祖である伊達政宗公と家臣団などで結成。 仙台城跡を拠点に、日本国内から海外まで、仙台をPRするために日夜出陣中。 最新情報は公式サイトやTwitterにて随時配信。また、週2回の英語更新があるFacebookや、今すぐ仙台に行きたくなる美麗なInstagramも要チェック!
企画・構成:理桜
ご先祖は東北武士。今は東京女子。GOTCHA!プランナー